日経平均株価が年初来の高値圏で推移している中、個人投資家の投資意欲が盛り上がり、IPO(株式新規公開)市場も活況です。最近上場して話題となった5社はどんな値動きをしているのでしょうか。
住信SBIネット銀行──国内のネット銀行最大手
ネット銀行大手の住信SBIネット銀行 <7163> は3月29日、東証スタンダード市場に上場。公開価格は1200円でした。
サイトの利便性や提携ATMの多さなどユーザーの評価も高いです。上場後に株価は公開価格から約50%上がり、1807円まで買われました。
5月2日時点の終値は1677円で、公開価格より40%上がっています。
ispace ──宇宙開発ベンチャーは上場後に波乱の値動き
宇宙開発ベンチャーのispace <9348> は4月12日、東証グロース市場に上場。公開価格は254円でした。
探査船による月面着陸チャレンジが話題となり、一時は公開価格比で9倍超の2373円まで買われました。しかし、4月26日に予定していた月面着陸が失敗に終わると、その後大きく売られ、波乱の値動きとなっています。
5月2日時点の終値は1010円で、最高値の半分以下ですが、公開価格から約4倍に値上がりしています。
楽天銀行──プライム市場の大型案件として上々の滑り出し
楽天グループの子会社の楽天銀行 <5838> は4月21日、東証プライム市場に上場。公開価格は1400円でした。
口座数で国内ナンバーワンのネット銀行で、時価総額が3000億円を超える大型案件ということもあり、市場で注目されていました。上場後は、2016円まで買われ、公開価格を44%上回った事もあり上々の滑り出しでした。
5月2日時点の終値は1843円で、公開価格より32%上がっています。
レオス・キャピタルワークス──著名ファンドマネージャーの資産運用会社
SBIグループのレオス・キャピタルワークス <7330> は4月25日、東証グロース市場に上場しました。公開価格は1300円です。
著名ファンドマネージャーの藤野英人氏が率いる資産運用会社です。新規公開当日は、公開価格を31%上回る1699円で取引を終えました。
その後は、売られる展開となりましたが、5月2日時点の終値は1455円で、公開価格より12%上がっています。
Ridge-i ── チャットAIなどで話題のAI関連銘柄
AI(人工知能)関連のRidge-i <5572> は4月26日、東証グロース市場に上場。公開価格は1750円。企業のAIコンサルティング企業です。質問するとAIが答えを返してくれるチャットAI、人工衛星データのAI解析など、さまざまな業務を手がけています。
新規公開当日は、買い注文が殺到し値段が付かず、上場2日目に公開価格の2.5倍となる4445円をつけました。
その後は、利益確定売りが先行しましたが、5月2日時点の終値は3000円で、公開価格より71%上がっています。
※ 本記事は3月~4月に上場した企業の中から、話題となった銘柄を紹介することを目的としたもので、投資の推奨をするものではありません。
文・北川茂樹(Webライター)
編集・dメニューマネー編集部
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