世界から注目が集まっている国を指す「グローバルサウス」。日本では、5月に広島で開かれる主要国7カ国首脳会議(G7サミット)を前に岸田首相が外交関係の強化を打ち出しています。この言葉、ロシアのウクライナ侵攻を機にニュースで目にする機会が増えていますが、詳しい意味を知っていますか。
インドは「グローバルサウス」の代表国
「グローバルサウス」とは、一般的にはアジア、アフリカ、中南米など南半球にある新興国や発展途上国の総称です。
地図上で見ると、南半球には、食料危機や難民、経済的な問題を抱える国々が偏っているため、地理的な位置関係から見て、「グローバル(地球の)サウス(南方)」と呼ばれています。
属する国の定義はありませんが、インドやインドネシア、トルコ、南アフリカなどが含まれています。また、南半球に限らず「南北問題(先進国との経済格差)」を抱える130カ国以上の新興国全般やグローバル化が進んだことで環境被害などのマイナスの影響を受けている地域を指す場合もあります。
対して、先進国は北半球に多いため、「グローバルノース(北方)」と言われることもあります。
ロシアのウクライナ侵攻で注目を集めている
「グローバルサウス」は、近年では民主主義国と権威主義国の間で起きた問題に対して、どちらにも属さずに、中立な立場をとっている国を指すときにも使われています。いわゆる米国とソ連の冷戦時代に「第三世界」と呼ばれていたような国々です。
現在のロシアとウクライナの情勢においては、「グローバルサウス」の存在感が増しています。「グローバルサウス」がどちらの味方に付くかにより、動向が左右されると言われるほどです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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