13年以上乗っているガソリン車は自動車税(軽自動車税)や自動車重量税、車検が高くなるため、こうした費用を理由に古い車を買い替える人がいますが、車両価格を含めた金銭面を考えると、無理に買い替える必要はないかもしれません。今の車に乗り続けたほうがいいかもしれない理由は3つあります。
理由1 車の買い替えコストのほうが高いから
税金を気にして選ぶと、新車または比較的新しい中古車を買うことになり、人気車種を選ぶ場合は少なくとも100万円から200万円程度かかります。
だからといって、10万円以下の激安の中古車を選べばく済みますが、年式が古いとかえって自動車税(軽自動車税)や車検が高くなることが多いです。
また買い替え時に50万円を超える車を選ぶと、自動車税環境性能割(旧自動車取得税)がかかることもあります。
理由2 自動車税が増えても大した金額にならないから
排気量によりますが、自動車税が増えても車の買い替えコストと比べれば微々たる金額です。
たとえば、1500ccのガソリン車なら、自動車税や自動車重量税が増えても年間1万円ほどしか変わりません。税金以外に2年に1回行う車検の費用も高くなりますが、車を買い替えるほどのコスト増とはいえないでしょう。
理由3 古い車を使い続けるほうがエコという考え方もあるから
日本が環境対策として設けたグリーン化特例やエコカー減税は、排ガスと燃費しか考えておらず、車の製造時、廃棄時の環境への影響を無視しています。
「古い車を使い続けるほうが環境に良い」と考えている国もあります。たとえばアメリカでは、製造後25年以上経った海外の中古車について、通称「25年ルール」で関税や排ガス規制を対象外にしています。
こうしたことを踏まえ、古い車を大切に長く乗ろうという考え方をしてもよいのではないでしょうか。
文・北川真大(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2023年5月13日公開記事)
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