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任天堂、マリオ映画ヒットも減益!ゼルダ新作で復活なるか?

2023/05/17 07:00

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は世界的に大ヒット中、期待の大型ゲームソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も大ヒットの期待が高いのに、任天堂 <7974> は業績も株価も冴えない。任天堂の株価は復活するのだろうか? マリオ・ムービーへの期待は空振り 任天堂は5月9日、202

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は世界的に大ヒット中、期待の大型ゲームソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も大ヒットの期待が高いのに、任天堂 <7974> は業績も株価も冴えない。任天堂の株価は復活するのだろうか?

マリオ・ムービーへの期待は空振り

任天堂は5月9日、2023年3月期決算を発表した。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界的に大ヒット中で、封切り5週目で1500億円の興行収入を上げただけに上方修正期待もあった。

しかし、売上は6%減の1兆6016億円、営業利益は15%減の5043億円と減収減益だった。

古川俊太郎社長は、映画のヒットはサプライズではあるが、すでに予想に織り込み済みだったとコメントした。4月10日に米国で封切り、スタートは米国で今年最高の興業収入と伝わっていたため株価は決算発表日までに12%上げていた。決算後失望で3日続落、3%ほど下げた。

業績が低迷している理由はSwitchの販売台数の減少

任天堂はゲーム機Switch(スイッチ)と『あつまれ どうぶつの森』(あつもり)の大ヒットでたたき出した2021年3月期の過去最高益から2期連続の減収減益と業績は停滞している。

2017年3月に発売のスイッチが8年目となり、発売台数が減ってきたからだ。任天堂の業績はゲーム事業のウェートが高い。ニンテンドーDSも最大の販売台数は発売後5年目だった。

スイッチも5年目の2022年にピークをつけ、販売台数はサイクルの末期にある。2023年3月期は1797万台(前期比22%減)、2024の予想は1500万台(17%減)だ。

スイッチが大きく回復する望みは少ない。さらに任天堂は、2024年3月期業績を売上10%減の1兆円4500億円、営業利益11%減の4500億円と3期連続の減収減益予想とした。5月12日発売のゼルダの伝説が大型化する期待が強かったが、増益転換は難しそうだ。

復活への道は3つ? 後継機種、ゼルダヒット、IP活用

復活への道として1つ目に挙げられるのが後継機種の発売だ。任天堂の株価は短期的に人気化して急騰することが多い。ニンテンドーDS、Wii、 Switchなど新機種発売後1~2年で株価は上昇していた。株価が復活するためには、後継機種の話題が必要。今年か来年という見方が主流だ。

2つ目として、5月12日発売のアクションアドベンチャーゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のヒットだ。『あつ森』や『ポケモンGO』のようなスーパーヒットがでると、業績も株価も上昇する。今作はAmazonのゲームソフト予約ランキングで10週連続のトップだった。前作は世界で2900万本もの売り上げを記録しており期待が高い。

前年度のヒットは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が2210万本、『スプラトゥーン3』が1067万本。前作を超えるならスーパーヒットだ。株価材料になる。今後のランキングには注目だ。

3つ目として、任天堂はマリオをはじめとした抜群のIP(知的財産)を活用したマネタイズだ。今回のマリオ・ムービーや、USJのスーパー・ニンテンドー・ワールドのヒットで、任天堂がIPの収益化をさらにすすめるなら株式市場は評価しそうだ。ゲームではバンダムのバンダイナムコ <7832> やサンリオ <8136> のようにIPビジネスもっと積極的に拡大すると可能性が広がるだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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