幼いうちにお金の知識を身につけると、子供の人生は大きく変わります。年収1,000万円以上の家庭は、親の教育しだいで子供のお金の知識に差がつくことを知っているので、早くからお金の教育を取り入れる傾向があります。高年収の家庭が実践する3つの教育方法を見ていきましょう。
方法1 お小遣い家計簿を作る
子供にお金の大切さを教えるためには、お小遣いをあげるだけでなく、家計簿のつけ方を教えることが大切です。
「収入(お小遣い)-支出(使ったお金)=残高」となることを子供にも分かるように伝え、1ヵ月ごとに家計簿をもとにお金の使い方を親子で振り返る時間を持ちましょう。
子供が慣れてきたら欲しいものを聞いて、貯金目標を立てるのもよいかもしれません。
子供のうちから家計簿をつけさせると、計画的にお金を使ったり、貯めたりできる大人に成長することが期待できます。
家計簿はノートのお小遣い帳にこだわる必要はなく、親子でお小遣いを管理できるアプリを使ってもかまいません。
方法2 お手伝い制を取り入れる
決まった金額のお小遣いをあげるのではなく、お手伝いの内容に応じてお小遣いをあげることで、「人の役に立てばお金をもらえる」ことを子供が学べます。
「洗濯物をたたむ」「お風呂掃除をする」など、お手伝いの項目別に金額を決めて表にまとめておくと、子供が表を見ながらお手伝いに取り組めます。
注意したいのは、親が淡々とお小遣いを渡すと、子供がお金のためにお手伝いをするようになるかもしれないことです。
そうならないために、親が「ありがとう、助かった」と感謝しながらお小遣いをあげることが大切です。
お手伝いをすることで相手が喜び、自分もお小遣いをもらえて、みんなが幸せになれるということを教えてあげましょう。
方法3 親子で仕事の話をする
多くの親は幼い子供に仕事の話をしませんが、実は子供がお金について学ぶ機会を奪ってしまっているかもしれません。
畑仕事などと違って、会社員だと子供は親が働く姿を見られません。親が外で何の仕事をしているのか、よく知らない子供も少なくありません。
夕食の時間など親子がそろうタイミングで、外でどんな仕事をしているのか、仕事を通じてどう人の役に立っているのか、子供に話してみましょう。すべてを理解できなくても、真剣に話す親の様子から子供はさまざまなことを感じ取ります。
また、給料日に「仕事をしているからお給料をもらえて生活できる」「お小遣いはお給料から払っている」ということを子供にもわかりやすく話すのもよいかもしれません。
親の伝え方しだいでは、幼い子供でもお金の価値や仕組みを学べます。
これからの時代、お金の知識は子供が未来を切り開くために欠かせません。
わが子が将来お金で苦労しないよう、自分の家庭に合う形でお金の教育を取り入れてみましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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