銀行の金利が低すぎるため「外貨預金」を考えている人もいるかもしれませんが、外貨預金は、日本円の普通預金や定期預金とは異なります。少なくとも次の3つの注意点を知っておく必要があります。
注意点1 外貨預金は銀行が破たんしても保護されない
普通預金や定期預金は、銀行が破たんしても預金保険制度によって1,000万円までは保護されますが、外貨預金は保護の対象外なので、お金は戻ってきません。
なお、外貨投資として比べられるFX(外国為替証拠金取引)には信託保全という制度があり、FX会社が破たんしても運用中の資産は保護されます。
注意点2 FXと比べて為替手数料が高い
外貨預金はFXと比べて、為替手数料が高い傾向があります。米ドルの外貨預金は、住信SBIネット銀行で6銭、三菱UFJ銀行のネットバンキングで25銭ですが、FXなら為替手数料(スプレッド)は、SBI FXトレードで0.18銭、GMOクリック証券で0.2銭です。
注意点3 円安にならないと利益が出ない
外貨預金は円を売って外貨を買うことになるので、円安にならないと利益が出ません。この点、FXは外貨売りから始められるので、円高でも利益が出せます。
米ドルの場合はすでに136円台と、おおよそ20年ぶりの円安ドル高になっています(2023年5月17日時点)。ここから円安が進むと考えるならよいかもしれません。
外貨預金の注意点についてFXと比べると、どうしてもFXのほうが良さそうに見えますが、期待リターンの大きさは、リスクの大きさでもあり、FXは基本的にハイリスクな投資です。外貨“預金”とは別物であることは忘れないようにしましょう。
文・北川真大(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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