車の安全装置の一つ「ABS」。運転中に急ブレーキをかけたときなどに、タイヤにロックがかかるのを防いでくれます。作動時には、ブレーキペダルが震え、“グググ”と音が出ることがあります。現在は、ほとんどの車に標準装備されているため、すでに経験したことがある方もいるのではないでしょうか。この「ABS」、何の略称か知っていますか？

「ABS」はブレーキにかかわる安全装備

「ABS」は、Anti-lock Brake System（アンチロック・ブレーキシステム）の略です。

通常、車は急ブレーキをかけると、タイヤにロックがかかり、回転が止まる反動でスピンしたり、横滑りしたりします。同時に、ハンドル操作もできなくなるため、周りに障害物があっても避けられません。

しかし、「ABS」を備え付ければ、急ブレーキをかけた瞬間にブレーキ圧が下がり、タイヤがロック状態になることを防ぎます。そのため、車はバランスを崩さずに、タイヤが地面にしっかり接している状態を保っているので、ブレーキがききやすくなり、速度を落とせます。

また、ハンドルも自由に動かせるため、障害物に衝突することを防げるのです。そのほかにも、凍っている路面など滑りやすい場所でブレーキをかけた際にも同じような働きをします。

ABSに似た略語として、「AEBS」がありますが、これは衝突被害軽減ブレーキのことで、搭載する車も増えており、テレビCMで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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