物価が上がり続ける中、給料はなかなか上がらないが、そうした中でも収入を増やそうとしている人は少ないようだ。「副業」に関する調査で、4割もの人が収入を増やす努力を「していない」と答えている。ただポイ活や株式投資で収入を増やそうとしている人も少ないもののいるようだ。

物価高騰で生活に影響が出たと答えた人が8割以上

この「副業」に関する調査は、20代～60代の会社員556人を対象に株式会社コンプライアンスが今年3月行なった。目的は、昨年の物価高騰、円安の影響などさまざまな値上げの影響を受け、世の中のサラリーマンには行動の変化を知ることだ。

物価高の影響については、生活に影響が出たと答えた人は8割以上にのぼった。

一方で、物価高に見合う分、給料が上がっているかも聞いたところ、「変わっていない」が82.2%もいた上、「下がった」も11.9%いた。

物価が高くなって困っているものについては、「水道光熱費」と答えた人が78.8%、続いて「食材（野菜、肉など）」が63.3%だった。

「投資を始めた」人は2割弱

収入についての満足度を聞いたところ、「満足していない」が71.4%、「もうすこいし増やしたい」が22.7%で、9割以上が不満であることがわかったが、収入を増やすために何か行ったことはあるか聞いたところ、「特に何もしていない」が48.4%もいた。

このほか、「ポイ活を始めた」が40.3%、「株式投資を始めた」が18.7%。さらに「副業を始めた」が8.5%だった。

物価が上がって生活に困り、収入に不満があるにもかかわらず、何もしていない人が多い。今の物価高は、たしかにポイ活や投資を始めるきっかけにはなったようだが、給料がこれからも大きく上がるとは考えづらい中では、今やっていない何か新しい努力が必要なのは間違いないだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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