日経平均が3万円超えたものの、米株相場は大きく下がるとも言われ、投資判断が難しい今ですが、株式投資で利益を得る方法は、株価の上昇を待つだけでなく、優待や配当もあります。配当を出し続けている企業や、配当の高い企業を見つけるのは初心者でもでき、その中には6月に高配当を出している企業もあります(文中の終値は5月19日)。
4%以上の配当を出している企業もある
配当を出すかどうか、何回出すかは企業それぞれで、3月時点で配当を出す企業が多いのですが、6月に配当を出すところも多く、167社あります。また高配当といっても、どのくらいからを指すのか定義は決まっていないものの、4%以上を基準とすることが多いようです。
日本株(東証上場)で4%以上の高配当銘柄は523銘柄あり、そのうち6月に株を持っていれば配当がもらえる銘柄も少なくありません。配当利回りの順に上から8社紹介します。
たとえば、JT <2914> の配当利回りは6.17%(株価3,046円、最低投資額30万4,600円)。年初来高値を迎えても6%以上の水準です。
このほか、企業向けASPサービスのスカラ <4845> は4.97%(株価745円、最低投資額7万4,500円)、ビル設備配管用フレキシブル継ぎ手などを製造するテクノフレックス <3449> は4.91%(株価1,099円、最低投資額10万9,900円)、炭素製品大手の日本カーボン <5302> は4.57%(株価4,380円、最低投資額43万8,000円)。
さらには、原油・ガス開発生産国内最大手のINPEX <1605> は4.27%(株価1,500円、最低投資額15万円)です。同社は、12月末日の権利時には、400株以上保有で株主優待のQUOカードももらえます。
また、住友林業 <1911> は4.07%(株価3,075円、最低投資額30万7,500円)、以前は旭硝子という社名だったAGC <5201> は4.20%(株価5,000円、最低投資額50万円)、電子楽器メーカーのローランド <7944> は4.16%(株価4,085円、最低投資額40万8,500円)です。
2024年の新NISAを見据えて、今から高配当銘柄を買ってみるのもいいかもしれません。
6月の高配当銘柄を狙う理由
6月の配当をもらう狙いは、年4回の配当金を受け取れるようになることです。
6月に配当を出す企業は、12月に期末または中間配当を出すことが多いです。そして日本の企業の多くは、3月期決算で期末配当、9月の中間配当と年2回の配当を出しています。
このように、3月と9月に配当権利がもらえる銘柄と、6月、12月配当権利の高配当株を組み合わせることで、年4回配当が入ってくるようになります。
ただし、高配当銘柄を見つけるにあたって注意点もあります。一時的な増配や株価下落による高配当の場合もあるからです。また、企業情報を調べて買うことや、買うタイミングを吟味すること、定期的なポートフォリオの見直しも必要です。
文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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