時計好きなら知っているかもしれない「GMT」。これは、以前使われていた世界の標準時のことです。イギリスの天文台の位置を時差の基準に定め、夜中の0時を1日のはじめとして、世界各国の時刻を表したものですが、現在は「UTC」という原子時計が使われています。高級時計で目にする「GMT機能」とは少し意味が異なるようですが、何の略か知っていますか。
「GMT」は地球の自転で決める時刻
「GMT」は、ロンドンの旧グリニッジ天文台が示す時刻です。“Greenwich Mean Time”の略で、「グリニッジ標準時(平均時)」と訳されています。
1884年に開かれた国際子午線会議で、この天文台の位置を経度0度と定め、時差の基準地点(0分0秒の子午線)となりました。
地球は24時間でおよそ360度自転しているため、時差は経度15度ごとに1時間(360÷24)となります。経度0度から東あるいは西に何度離れているかで時差をプラスマイナスして、世界の時刻としたのです。
たとえば、日本は東経135度にあるので、135÷15=9となり、イギリスが1時のときは、9時間を足して10時になります(ただしサマータイム時はプラス8時間)。
「UTC」は原子時計+「GMT」
現在は、「UTC」が世界の基準となる時刻に用いられています。“Coordinated Universal time”の略で、「GMT」で示す時刻から、地球の自転速度のムラで生じる時間のズレを直したより正確な時刻です。
ちなみに時計の「GMT機能」とは、ローカルタイム(現地時間)と、ホームタイム(GMT)の2つを文字盤に同時表示できる仕組みのことです。ロレックスが世界で初めてGMT機能を採用しました。
文/編集・dメニューマネー編集部
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