メルカリなどのフリマアプリサービスでの詐欺の手口は多く、国民生活センターなどへの相談は2021年度だけでも1万件近くあったという。購入者が被害にあいやすい詐欺の手口には、次の3つのようなものがある。
手口1 お金だけ支払わせて商品を送らない
わざと商品を送らないで、お金だけを払わせる詐欺は、出品者がシステムを悪用し、商品を送っていないのに「発送通知」を押して、自動で取引完了になるのを狙うというものだ。
フリマアプリでは、一般的に出品者が商品を送ったあとに「発送通知ボタン」を押す仕組みになっており、メルカリでは、商品が届いた後で購入者が受取評価をしなくても、発送通知の9日後に自動で取引完了となり、出品者にお金が入ってくるのだ。
ただ、メルカリでは取引メッセージでのやりとりが続いている場合は、自動で取引完了にならないので、商品が届かないときは出品者への連絡をやめずにメッセージを送ろう。返信がない場合は、運営元に相談すべきだ。
手口2 ブランド物の「偽物」「写真」が届く
高額なブランド物を買ったときに巻き込まれやすいのが、偽物が届く詐欺だ。
国民生活センターに寄せられた相談例では、写真にシリアル番号があったので本物だと信じて買ったが、届いた商品を正規店で見せて偽物と分かったという。
そのほかに、出品の説明文の中でも分かりづらく「写真のみ」と下のほうに記載されていて、ブランド品が届くと思っていたのに写真が届いた事例もある。
こうした被害にあわないためには、商品の写真や説明文をしっかり確かめ、少しでも怪しいと思ったら買わないことだ。偽物をもし買ってしまったら、すぐに運営元に相談しよう。
手口3 直接取引を持ちかけられてお金をだまし取られる
フリマアプリのメッセージではなく、フリーメールなどで直接取引を持ちかけるという手口もある。
メールで指定された口座に振り込んだものの、その後連絡が取れなくなり、お金をだまし取られる。
自分はそんな話には乗らないと思うかもしれないが、「値引きするから」などと言われると、商品欲しさに直接取引をしてしまう人がいるだろう。
フリマアプリの外部で起こったトラブルについては、運営元に相談しても対応してもらえないことがあるので、直接での取引は絶対に行わないようにしよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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