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ソニー、NEC、日立、富士通……大手電機株を5年前に買った人はいくら儲かった?

2023/05/30 07:00

日経平均株価が約33年ぶりの高値水準に戻り、海外投資家が好みそうな知名度の高い大型株に資金が向かっており、その一つが大手の電機メーカー株です。日本の大手電機株は、自社株買いや資本の利用の効率性が高まるとの期待で、株価が上昇しています。 株式投資のトータルリターンは、「値上がり益」と「配当金」の受け取り額の合計で計算され

日経平均株価が約33年ぶりの高値水準に戻り、海外投資家が好みそうな知名度の高い大型株に資金が向かっており、その一つが大手の電機メーカー株です。日本の大手電機株は、自社株買いや資本の利用の効率性が高まるとの期待で、株価が上昇しています。

株式投資のトータルリターンは、「値上がり益」と「配当金」の受け取り額の合計で計算されます。実際に5年前に大手の電機メーカーの株を買った人はいくら儲かったのでしょうか?(以下、文中株価などは5月26日基準、株主優待や株式購入に必要な手数料や税金は考慮していません)。

ソニーグループ──100株を5年前に買っていた人は配当金と値上がり益で約93万円の利益

ゲーム機のプレイステーション(PS)や音楽、映画などエンタテインメント、AV機器などのソニーグループ <6758> は、過去5年で株価が2.6倍と大きく値上がりしています。

5年間の配当金受取額は、1株あたり275円です。株の上昇分に配当金の配当金の2万7500円を合わせると、約93万円儲かったことになります。2.7倍です。

100株あたりの金額に直すと、5年前に100株を50万8100円で買った人は、直近で133万6500円まで値上がりしました。

ちなみに過去1年間では、値上がり率は19%。10年間では約6.2倍に値上がりしています。

富士通──5年前に70万円投資した人は、トータルで投資額が約2.7倍に

システム構築を軸に、事業改革を進める富士通 <6702> の過去5年の株価は2.6倍に値上がりしています。

5年間の配当金受取額は、株式併合を考慮すると1株あたり990円です。配当金を含めたトータルリターンは2.7倍でした。

100株あたりの金額に直すと、18年に実施した株式併合で株数が減った分を考慮すると5年前に100株を69万5000円で買った人は、180万3500円まで値上がりしました。さらに配当金の9万9000円を合わせると、約114万円網かったことになります。

過去10年間では、3.9倍に値上がりしています。一方で昨年以降は、上値の重い展開が続いており、過去1年では株価は5%値下がりしました。

NEC──5年前に30万円で100株買った人はトータルで39万円儲かった

NEC <6702> の過去5年の株価は2.1倍に値上がりしました。企業向けITシステム構築やネットワークサービスなどの事業を手がけています。

5年間の配当金受取額は、1株あたり410円です。配当金を含めたトータルリターンは128%でした。

100株あたりの金額に直すと、5年前に100株を30万1500円で買った人は、直近で64万7000円まで値上がりしました。さらに配当金の4万1000円を合わせると、約39万円儲かったことになります。

過去10年間では株価は2.5倍に値上がりしています。また、過去1年間の値上がり率は26%と今回紹介の大手電機4社では、もっとも上昇していました。

日立製作所──5年前に70万円投資した人は、トータルで投資額が約2.7倍に

鉄道や送配電インフラ、ITシステムで最高益更新が続く日立製作所 <6501> の過去5年の株価上昇率は、ちょうど100%です。18年に実施した株式併合で株数が減った分を考慮すると、5年前に100株を40万9850円で買った人は、直近で81万8100円と2倍に値上がりしました。

5年間の配当金受取額は、1株あたり560円で、配当金を含めたトータルリターンは113%でした。さらに配当金の5万6000円を合わせると、約47万円儲かったことになります。

なお日立製作所の過去1年間の値上がり率は、24%です。10年間の値上がり率は127%でした。

※ 本記事は電機株の過去のリターンを紹介することを目的としたもので、投資の推奨をするものではありません。

文・北川茂樹(Webライター)
編集・dメニューマネー編集部

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