NISA・つみたてNISA

新NISAの使い方で考えるべき3つのポイント

2023/05/31 07:00

2024年から始まる新NISAはメリットが多く、使い勝手が良くなりますが、使い方を間違えるとリスクを負うおそれもあります。変更内容を安易にメリットととらえるのではなく、資産状況に応じた計画が必要です。 非課税枠の年間360万円はすべて使いきるべきか? 新NISAでは年間360万円まで非課税枠が広がり、総額1,800万円

2024年から始まる新NISAはメリットが多く、使い勝手が良くなりますが、使い方を間違えるとリスクを負うおそれもあります。変更内容を安易にメリットととらえるのではなく、資産状況に応じた計画が必要です。

非課税枠の年間360万円はすべて使いきるべきか?

NISAでは年間360万円まで非課税枠が広がり、総額1,800万円が非課税となる「非課税保有限度額」が設けられました。年間360万円で満額投資すれば最速5年間で1,800万円を埋められますが、これは非常に大きな金額なので、生活に必要な資金を十分に確保したうえで、余った分を投資にまわすよう考えなければいけません。

特に投資初心者にとって、最初から大きな金額を投資にまわすのはリスクがあります。どうしても1,800万円をすべて使いたい場合は、無理のない範囲で少しずつ投資額を増やし、長期的に1,800万円に到達するよう計画しましょう。

成長投資枠ではすべてアクティブファンドを買うべきか?

非課税で持てる限度額1,800万円のうち1,200万円は「成長投資枠」(現行の一般NISAに該当)といい、この投資枠でアクティブファンドを買う選択肢もありますが、インデックスファンドのほうが勝率は高い傾向にあります。

1,800万円をすべて使ってインデックスファンドを買うこともできるため、無理にリスクを負ってアクティブファンドで1,200万円を埋める必要はないでしょう。

すぐに売却して非課税枠を再利用すべきか?

1,800万円の非課税保有限度額を使い切っても、売却すればその分の非課税枠が空いて再投資できるようになりましたが、指数の変動などに合わせて頻繁に売却するような、短期的な運用は難易度が上がるので、初心者は長期保有を中心に考えたほうが良いでしょう。

ライフイベントなどで一時的にまとまったお金が必要なときはやむを得ませんが、長期保有することで複利の効果を最大限に発揮でき、売却時の手数料を頻繁に支払うこともありません。

これらを踏まえ、新NISAの使い方を検討しておきましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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