6月からまた電気代が値上がりする見込みで、標準的な家庭の値上げ幅は14~42%になるという。これからエアコンなどを使う機会が増えることを考えると、節約の方法をおさらいしておこう。特に夏はエアコンと冷蔵庫の使い方を工夫することで電気代を減らせる。夏に家電が占める電気代はエアコンと冷蔵庫で50%を超えるからだ。
エアコンは1度、1時間、1回の「スリー1」対策で年間2500円節電できる
エアコンは冷房の設定温度を1度上げるだけで節電になる。気温が31度の場合、設定温度を27度から28度へ上げて9時間使用したとすると年間で約940円の差がでるという。
さらに設定温度28度の状態で使用時間を1時間短くすると年間約580円節約できる。
またフィルターを月に1回程度掃除してエアコンの機能を良好に保つことも節電につながる。こちらは年間で約990円の節約となる。
冷蔵庫はこまめな対策で5000円超の節電が可能
冷蔵庫の電気代を最も減らせるのが、設定温度の調節だ。周囲の温度が22度の場合、設定温度を強から中にするだけで年間約1910円の節電になるという。スイッチ一つでこれだけ節電できるのならやらない手はないだろう。
冷蔵庫へ入れる物の量も電気代への影響が大きい。冷蔵庫いっぱいに物を詰め込んだ場合と半分にとどめた場合とでは、年間で約1360円の差がでる。
さらに冷蔵庫は置き場所も電気代に関係する。冷蔵庫の上と両側が壁に接している場合と片側しか接していない場合で、年間約1400円違ってくるのだ。
開け閉めの回数を減らすことは、冷蔵庫の節電対策でよくいわれることだ。たとえば冷蔵庫を12分ごとに25回、冷凍庫を40分ごとに8回開けて、解放時間はいずれも10秒のケースと、その倍の開閉を行った場合とでは、年間約320円の差がでるという試験結果もある。
開閉時間の短縮も節電につながる。開けている時間が20秒と10秒では年間で約190円違ってくるという。
これらの対策をすべて実施したとすれば、年間で約5180円節電できる。もちろん、対策をもっと充実させることでさらに節電できる。
夏に向けてますます厳しくなる電気料金を減らすにはエアコンと冷蔵庫から目をそらすわけにはいかないだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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