2024年から始まる新NISAは、いまのNISAと大きく変わるため、勘違いから損をするリスクがあります。新NISAは気をつけて運用をしないと、次の3つのような失敗をしてしまうかもしれません。
失敗1 上限ぎりぎりまで投資して枠がなくなる
新NISAで上限ぎりぎりの360万円まで投資すると、たった5年で生涯の非課税枠1,800万円を使い切ってしまいます。
そのあと大暴落が起きて絶好の買い時がきても、商品を売らないと非課税枠が復活しないので、チャンスを逃して損するかもしれません。
いまのNISAは、上限を使い切ったほうが非課税で投資できる金額が増えてお得になる仕組みでした。期間が有限で、年間の投資上限も一般NISA120万円、つみたてNISA40万円と新NISAより少なかったからです。
しかし、新NISAは無期限なので、上限ぎりぎりまで投資する必要はありません。初心者のうちは、リスクを下げるため1,000円など少額から投資し、無理のないペースで金額を増やしていきましょう。
失敗2 たくさん売買してかえって利益が減る
新NISAで何度も商品を売ったり買ったりすると、かえって利益が小さくなる可能性があります。
いまのNISAだと商品を売っても非課税枠は増えませんが、新NISAだと非課税枠が復活するため、利益が出たら売って新しく投資しようと考えるかもしれません。
しかし初心者は、長期投資のほうが利益は増えやすいといえます。
長期投資には、利益をさらに投資に回すことで資産が雪だるま式に増えるという複利効果があります。また、売却時の手数料で利益が目減りしないのもメリットです。
失敗3 損しているときに売って税金が増える
値動きの激しい株式などに投資して、損が出ているときに売ると、利益に税金がかからないというNISAのメリットを得られません。
それどころか、かえって税金が増えるリスクすらあります。いまのNISAでも新NISAでも、NISAの損失はほかの投資で得た利益と相殺できないからです。
NISAで損が出ているときは、あわてて売らないよう気をつけましょう。また、初心者はつみたて投資枠を使って、損が出にくい投資信託から始めるとよいかもしれません。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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