「申告分離課税」他の所得とは分離される課税方式

2021/06/12 16:00

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申告分離課税とは、株式や不動産の譲渡などによって所得が生じた場合に、給与所得など他の所得とは切り離して税額を計算し、確定申告によって納税する課税方式を指します。これに対し、他の所得と合算して税額を計算する方式を「総合課税」といいます。 総合課税の不公平を回避するための方式 所得税の税率は「累進課税」で所得が高ければ高い

申告分離課税とは、株式や不動産の譲渡などによって所得が生じた場合に、給与所得など他の所得とは切り離して税額を計算し、確定申告によって納税する課税方式を指します。これに対し、他の所得と合算して税額を計算する方式を「総合課税」といいます。

総合課税の不公平を回避するための方式

所得税の税率は「累進課税」で所得が高ければ高いほど高くなります。所得税の課税方法は原則として総合課税なので、さまざまな所得を合算します。すると、給与所得がそれほど多くなくても、株や不動産の売買などで一時的に大きな利益が出た場合、全体に高い税率が課されてしまうことになります。そうした不公平を避けるため、他の所得とは別にして課税する分離課税が設けられています。分離課税のうち、支払い側があらかじめ税金を源泉徴収して納税する方式を「源泉分離課税」、支払われた側が申告によって納税する方式を申告分離課税といいます。【お金の単語帳】