貯めることを意識しなければ、お金はすぐになくなってしまいます。しかし、お金の賢い使い方については教えてくれる人はそうそういません。そのため、自分自身で意識することが必要です。元銀行員の筆者が実践しているお金の使い方を紹介します。
先取り貯蓄をした後の生活費で生活する
筆者は月末に報酬が入金されたら、すぐに先取り貯蓄を行っています。つみたてNISAなどを報酬から強制的に差し引いた後の金額で生活するようにしているのです。
例えば、つみたてNISAは、毎月同じ日に定額で銀行預金から引き落とされるような設定ができます。元本割れのリスクもありますが、基本的には金融庁が認めた投資信託なので通常の株式投資などと比べればリスクは少なめです。その結果、ほったらかしで貯蓄を増やすことができるのです。
安いというだけで購入しない
銀行員としてたくさんの経営者(お金持ち)に出会ってきましたが、経営者は浪費をしません。彼らは、安いからという理由で商品を購入するのではなく、値段が高くても長く使えるもの・資産となるものを購入する傾向にあります。
その考えに学び、筆者も買い物をする際には安いというだけで購入するのを止めて、多少高くても長く使えるものか、転売も可能なものをよく考えてから購入します。
投資は自分で判断
経営者の多くは、株式投資などの投資をして資産を増やしています。経営者は人が良いといったものに飛びつかず、必ず自分で納得してから投資をする傾向にありました。
投資を急がないので、通常よりお得感があるタイミングで購入できるのも経営者ならではです。株が上がっているときはお金を貯めておき、リーマンショックなどのように大きく株価が下落した時に一気に投資をしていました。
筆者もさまざまな投資をしていますが、人にすすめられたものをすぐ購入するのではなく、自分なりに調べて納得した上で購入するようにしています。
お金を増やすには強制的に貯蓄することが大切
今回は、元銀行員の筆者が実際に行っているお金の使い方について紹介しました。お金を増やしたいのであれば、強制的に貯蓄ができる体制にすること、長く使えるものを選ぶことが大切です。
また、投資も大切ですが人の意見に流されるのではなく、自分で判断ができるように勉強する必要もあります。貯蓄がなかなか増えない人はぜひ参考にしていただければと思います。
文・勝目麻希