クレジットカードで投資信託を積立購入してポイントを貯めるポイ活が、新NISAの開始やポイ活ブームの高まりから注目される中、この春には積立上限額が、多くの証券会社で5万円から 10万円までに引き上げられて話題になりました。そして7月からは、dカードでも投信積立が始まり、dポイントが貯まるようになります。還元率はどうなのでしょうか。またお得なキャンペーンや、注意点はあるのでしょうか。
dカード投信積立は10万円まで、5万円までは1.1%還元。10万円すべてが1.1%になる方法も?
dカードによる投信積立は、7月5日からマネックス証券で始まります。毎月の積立可能額は最大10万円で、ポイント還元率は、5万円までが1.1%、5万円超から7万円までが0.6%、7万円超〜10万円が0.2%です。
毎月10万円、dカードで投信を積立購入すると、合計730ポイントがdポイントで貯まります。
さらに、dカード GOLDでNISA口座を使って積み立てると、10万円までのすべての部分で還元率が1.1%となり、10万円の投信積立でもらえるポイントは1100ポイントです。
ほかの証券会社の場合はどうでしょうか。楽天カードの還元率は、楽天証券での投信積立金額の0.5%(プレミアムカードの場合など1%になることも)、au PAYカードの還元率はauカブコム証券での投信積立金額の1%で、どちらも10万円まで還元率は変わりません。
また、三井住友カードのポイント付与率は、SBI証券での投信積立金額に対して0.5%ですが(ゴールドは1%)、今年11月買付分(10月積立設定締切分)以降は、前年度に年間10万円以上のカード利用が必要といった条件が加えられる予定です。
最大5%ポイント付与の「dカード積立開始記念キャンペーン」実施
7月からdカード積立が始まることにあわせ、マネックス証券では、dカード GOLDによる投信積立の還元率が、3ヵ月間上がる「dカード積立開始記念キャンペーン」が行われます。キャンペーン適用時の還元率は、NISA口座なら5%で、10万円まで還元率は同じです(NISAではない課税口座なら2%)。
キャンペーンで貯まるポイントの累計は最大1万5000ポイントで、dカード GOLDの年会費1万1000円をまかなえます。
投信購入分はdカード GOLDの年間利用額対象範囲外
dカード積立を始めるにあたっての注意点は、この積立購入分は、dカード GOLDの、年間利用特典(1万1000円相当)をもらうための条件である「100万円」にはカウントされないことです。
たとえば投信積立を60万円して、通常利用の40万円と合わせても達成となりません。
このように、クレカ投信積立の分を年間利用特典の達成のための対象から外すケースは、三井住友カードゴールドも同じです。SBI証券での投信積立分は、「年間100万円利用による年会費無料、1万ポイント付与特典」の対象外です。
一方で、エポスゴールドカードとtumiki証券のように、年間利用額に応じてもらえるボーナスポイントの集計対象として計算されるカードもあります。
文・浜崎遥翔(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部