消費者金融で借りるなら、レイクとアコムのどちらがいいのか。これは実に悩ましい。結論から言えば、長く利用するなら総合的に利便性の高いアコムがおすすめなのだが、条件次第では無利息期間の長いレイクが有利なケースもあるからだ。
レイクとアコムはどちらがおすすめ?
同じ消費者金融でも、レイクとアコムは特徴が際立っていて、その優劣を一概には断じることができない。そこで借入・返済の計画のタイプ別に向き・不向きを解説していく。
レイクがおすすめの人
レイクがおすすめなのは次のようなタイプだ。
● すぐにお金を借りたい人
レイクは初めて利用する人に対して、他社とは一味違う無利息サービスを提供している。借入条件は後述するが、無利息期間を初回契約日の翌日から30日間、60日間、180日間の3つから選べるのだ。少額の借入を長期間無利息で利用したい場合はもちろん、短期間で返済予定がある場合でも、利息の負担を大幅に減らせるので使い勝手がいい。
また、Webで21時(日曜日は18時)までに申込手続きが完了すれば、当日中に振り込まれる。急ぎでお金が必要な人にとって大きなメリットとなる。
アコムがおすすめの人
アコムがおすすめなのは次のようなタイプだ。
● 返済の利便性を重視する人
アコムは大手消費者金融の中でもかなり審査通過率が42.0%と高い(2024年3月期)カードローンの審査に自信がない人はまず、アコムに申し込むことを検討してみたい。
アコムは返済方法の選択肢も豊富でインターネット返済、口座振替、ATMなど自分のライフスタイルに合わせて選択可能だ。さらに、毎月決まった日の返済以外に35日ごとの返済が選択できるなど、柔軟な返済計画が立てやすい。
レイクとアコムそれぞれの基本情報を比較
レイクとアコムの基本的なスペックは下記のとおりだ。
両社を比較すると、無利息期間と審査通過率の違いは浮き彫りになった。レイクは無利息期間を選べる一方、アコムは審査通過率がレイクより高い。
レイクの基本情報
レイクの基本情報は下記のとおりだ。
借入までの時間 | 最短25分 |
---|---|
金利 | 年3.0%~18.0% |
審査通過率 | 37.6% |
対象者 | ・満20歳以上70歳以下 ・安定した収入のある人(パート・アルバイトで収入のある人も可) |
在籍確認 | 原則実施しない(※1) |
無利息期間 | レイクでの契約が初めての人に限り、 初回契約日の翌日から30、60、180日間(※2) |
借入限度額 | 1万円~500万円 |
提携ATM | ・全国の提携ATMで利用 ・返済が可能※提携ATMの詳細についてはレイクのホームページで確認 |
営業時間 | ・自動契約機 9:00~21:00 (日曜日は19時まで。ただし店舗により営業時間が異なる場合がある) |
レイクでは、Webで申し込むと最短25分で融資を受けられる。初めて利用する人に豊富な無利息期間の選択肢があるのが大きな特徴だ。
特に5万円までの借入であれば180日間無利息が適用される点は、他のカードローンにはない大きなメリットといえる。無利息期間を重視する人にとっては非常に魅力的だ。
レイクのメリット・デメリット
- すぐにお金を借りられる
- 無利息期間が30、60、180日間から選べる
- 誰にも知られずに借りられる
- 銀行系カードローンと比較して金利が高い
- 手数料無料のATMがない
レイクの口コミ
DBさん|男性|30代|兵庫県
イクのサービスは、手続きの迅速さやオンライン対応の利便性が特に魅力です。また、借り入れ条件や返済計画が分かりやすく、初めての利用者にも安心感を与えます。レイクのサービスでは、審査が厳しいと感じる人がいる点や、借入限度額が他社と比べて低い場合がある点が挙げられます。また、営業時間が限られているため、急な対応が必要な場合に不便さを感じることもあります。
nkさん|女性|20代|東京都
レイクの良い点は、無利息期間が設定されており、初回利用者にとってお得です。オンラインでの申し込みが簡単で、即日融資が可能です。また、返済方法が多様で、利用者のニーズに柔軟に対応しています。
金利が高めで、返済負担が大きくなる可能性があります。また、審査基準が厳しいことがあり、借り入れが難しい場合もあります。さらに、カスタマーサポートの対応にばらつきが見られることも懸念されます。
fさん|男性|30代|兵庫県
すぐに審査が終わりすぐに借り入れが出来たのが良かった点です。 最初に借りたので額もある程度借り入れたのがとても良かったです。利息が高く簡単に借り入れが出来たので毎月の返済が大変でした。 どこまで借り入れ出来るのかわからなかったので追加で借り入れしてしまいました
アコムの基本情報
借入までの時間 | 最短20分(※1) |
---|---|
金利 | 年3.0%~18.0% |
審査通過率 | 42.0% |
対象者 | ・20歳~72歳 ・安定した収入と返済能力があり、アコムの基準を満たす人 |
在籍確認 | 原則実施しない |
無利息期間 | 初めての契約に限り契約日翌日から30日間 |
借入限度額 | 1万円~800万円 |
提携ATM | ・全国の提携ATMで利用 ・返済が可能※提携ATMの詳細についてはアコムのホームページで確認 |
営業時間 | ・自動契約機(むじんくん) 9:00~21:00 ※年中無休(年末年始は除く) ・アコムATMコーナー 24時間 |
申し込む
アコムのメリット・デメリット
- 24時間手数料無料でアコムATMを利用できる
- 借入限度額が最大800万円と高額
- 審査に比較的通りやすい
- 返済日を毎月指定日か35日ごとから選択可能
- 銀行カードローンと比較すると金利は高め
- 提携ATMの利用には手数料がかかる
アコムの口コミ
おかさん|男性|40代|兵庫県
基本的にどんな田舎にもあるのがいいと思いました。最高に借りやすくて無人なので色々機にしなくてもいいのが魅力的だと思いました
もう少し金利を安くしてほしいです。手数料も高すぎると思いました。もっと安くしないときついと思います。色々がんばてほしいと思いました
DKさん|男性|30代|宮城県
在籍確認がないので、会社にバレずに利用できるのが良いです。在籍確認があっても配慮されると思いますが、電話があるだけで不安なので、在籍確認がなくて安心です。 カスタマーサポートの対応がイマイチでした。質問に対して的確な返答がもらえなかったことがありました。もうし、スタッフの知識が欲しいです。
HTさん|男性|40代|福島県
審査結果が出るスピードが早く、即日融資も行うことができて便利。 返済や借り入れがコンビニATMで行えて利用しやすいし、スマホからでもサービスが利用できる。コンビニATMの利用で手数料が発生したりする場合がある。 借入額や返済期間によっては、支払う利息が多くなる場合がある。 借入額は収入に左右される。
アコムのサービスで最も評価が高いのは、利便性の高さだ。全国各地に設置された自動契約機(むじんくん)により、地方在住者でも気軽に利用できる点が好評だ。
また、在籍確認が原則実施されないため、職場に借入を知られる心配がないという声も多い。さらに、審査のスピードの速さとコンビニATMやスマートフォンからの利用のしやすさも利点として挙げられている。
一方で改善を望む声としては、金利の高さやATM手数料の負担が指摘されている。また、カスタマーサポートの対応品質にばらつきがある点も課題といえるだろう。総じて利便性は高いものの、コスト面での課題を感じている利用者が多いことがわかる。
【項目別】レイクとアコムを徹底比較
ここでは、レイクとアコムの違いを、さまざまな角度から比較していく。
運営会社
レイクとアコムはいずれも大手銀行グループに属する消費者金融として、安全性と信頼性の高いサービスを提供している。
レイク | 新生フィナンシャル株式会社 |
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アコム | アコム株式会社 |
アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループ、レイクはSBI新生銀行グループというそれぞれ日本の主要銀行グループに属している。大手銀行グループの一員として、安定した経営基盤と充実した顧客サービスを提供しているのが特徴だ。
金利
カードローンを選ぶうえで、金利は重要な比較項目のひとつだ。レイクとアコムの金利を比較すると下記のとおりとなる。
レイク | 年4.5%~18.0% |
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アコム | 年3.0%~18.0% |
一見するとアコムの下限金利が低く見えるが、この下限金利が適用されるのはレアケースだ。初めてカードローンを利用する場合、ほとんどの利用者は上限金利である18.0%が適用される。
実際の適用金利は審査結果によって決定されるため、両社の金利に大きな優劣はないと考えられる。
融資限度額
融資限度額は借入可能な上限額を示すもので、高ければ高いほど多くの資金を借りられる可能性がある。
レイク | 500万円 |
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アコム | 800万円 |
アコムは融資限度額が800万円とレイクより300万円高いが、実際には貸金業法による総量規制により、年収の3分の1までしか借りられない。例えば年収300万円の場合、最大でも100万円までの借入となる。
また、初めて利用する場合、両社とも限度額は低めに設定されることが一般的だ。そのため、最大限度額の違いは実質的にはあまり重要視されない。
融資スピード
融資スピードは、急ぎで資金が必要な場合に重要な要素となる。レイクとアコムの融資スピードを比較すると、下記のようになる。
レイク | 最短25分 |
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アコム | 最短20分 |
審査から借入までの時間で比較すると、アコムのほうが若干速い。両社とも即日融資に対応しており、原則として申し込んだその日のうちに融資を受けられる点は共通している。
ただし、これはあくまで最短時間であり、審査状況や申込時間帯によっては時間がかかる場合もある。
無利息期間
無利息期間は利息が発生しない期間であり、短期間の借入を考えている場合には重要な比較ポイントとなる。
レイク | (1)借入額1万円〜500万円:全額に対する利息が30日間0円。 (2)Web申込み限定で借入額1万円~200万円:全額に対する利息が60日間0円。 (3)借入額1万円〜200万円:5万円分に対する利息が180日間0円。 ※いずれもレイクとの契約が初めての場合 |
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アコム | アコムとの契約が初めての場合、 契約の翌日から30日間 |
上記から明らかなように無利息期間の選択肢の多さと期間の長さにおいて、レイクがアコムよりも有利だ。特にWeb申込の場合は最大60日間無利息、5万円までの借入であれば180日間無利息というのはアコムにはない大きなメリットだ。
両社とも無利息期間中は何度でも一定の範囲内なら追加借入が可能で、返済後の再借入も無利息となる。ただし、無利息サービスは初回契約時のみの適用となるため、計画的な利用が望まれる。
申込み方法
カードローンの申込方法は、自身のライフスタイルや状況に合わせて選べるかどうかが重要だ。
レイク | インターネット、電話、自動契約機 |
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アコム | インターネット、自動契約機(むじんくん)、電話、郵送 |
アコムは郵送での申し込みにも対応している分、選択肢が多い。一方、レイクは専用スマホアプリを提供しており、申込から借入までスマートフォン1台で完結できる。
両社ともWebで申込から借入まで対応しているため、時間や場所を選ばずに契約まで進められる。選択肢の多さではアコムが優れているが、レイクを選んでも不便はないだろう。
借入方法
借入方法は、カードローンの利便性に直結する重要な要素だ。
レイク | 振り込み、提携ATM |
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アコム | 振り込み、自社ATM、提携ATM |
借入方法の種類はアコムが多く、自社ATMを有している点で優位に立つ。自社ATMは24時間営業が多く、手数料無料で利用できる。一方、レイクは自社ATMがなく提携ATMを利用する必要があるため、手数料がかかる。
返済方法
カードローンの返済方法は、無理なく返済を続けるための重要な要素だ。
レイク | 提携ATM、銀行振込、口座振替、インターネット返済 |
---|---|
アコム | 自社ATM、提携ATM、銀行振込、口座振替、インターネット返済 |
返済方法の選択肢はアコムが多い。アコムは全国の自社ATMで手数料無料の返済が可能だ。レイクに自社ATMはないが、口座振替やインターネットなどでも返済できるため、特に不便なことはないだろう。
返済日
返済日は、自身のライフスタイルや収入サイクルに合わせて選択できるかどうかが重要だ。
レイク | 毎月の返済期日を指定する |
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アコム | 毎月の返済期日を指定する、または35日ごとの返済 |
返済日の選択肢が多いアコムが優位だ。アコムでは35日ごとという返済方式を選択できるため、自身の都合に合わせて返済日を調整しやすい。一方、レイクは月に1回の指定日のみとなっている。
ただし、口座振替を利用する場合、アコムは毎月6日固定だが、レイクは毎月14日または27日から選択可能だ。レイクのほうが給料日などに合わせて選択しやすいといえる。
総合的に見ると口座振替を利用する場合はレイク、それ以外の場合はアコムのほうが返済日の自由度が高いと言える。
審査基準
カードローンの審査基準は各社で異なるが、一般的には安定した収入と返済能力が重視される。
レイク | ・20歳~70歳 ・安定した収入のある人(パート・アルバイトで収入のある人も可) |
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アコム | ・20歳~72歳 ・安定した収入と返済能力を有する人で、アコムの基準を満たす人 |
年齢の上限において違いが見られる。アコムは72歳まで申し込みできるが、レイクは70歳までとなっている。
両社とも安定した収入を要件としており、継続的な収入が必要だ。
審査通過率
審査通過率はアコムが高い。
レイク | 37.6% |
---|---|
アコム | 42.0% |
アコムは申込者の約4割が審査に通過しており、消費者金融の中でも比較的審査に通りやすい傾向にある。一方、レイクもアコムと比べて低いが、業界水準から見てそれほど厳しいとは言えない。
在籍確認方法
両社とも原則として書類による在籍確認を実施しており、プライバシーに配慮している。
レイク | 原則、電話による在籍確認なし |
---|---|
アコム | 原則、電話による在籍確認なし |
両社とも審査の状況によっては、電話による在籍確認が必要となる可能性がある。その場合でも事前に申込者の同意を得たうえで担当者の個人名で電話するとしている。契約者が周囲にカードローンの利用を知られないように配慮されている。
電話連絡が必要となる場合でも、申込者の事情を考慮して時間帯などを調整してくれる場合もあるので、不安な場合は事前に相談してみるといいだろう。
レイクとアコムを両方借りることはできる?
その理由として、まず貸金業法に定められた総量規制が挙げられる。複数の消費者金融から年収の3分の1相当額を借りようとすると、総量規制に抵触しかねない。
また、短期間に複数の業者に借入を申し込むと、信用情報機関に複数の申込情報が登録されるため、返済能力に疑念を持たれ、審査に通りにくくなる。こうなるとレイクとアコムに限らず、他の金融機関からの借入も困難になる可能性が高まる。
返済日や返済額が異なる複数の借入があると返済遅延のリスクが高まり、信用情報に悪影響を及ぼすリスクもある。
借入は必要最小限にとどめ、返済計画をしっかりと立てたいところだ。
レイク・アコムと他の消費者金融を比較!
レイク、アコムに加えて主な消費者金融カードローン5社の商品内容を比較してみよう。
レイク | アコム | プロミス | アイフル | SMBCモビット | |
審査時間 | 最短15秒 (※1) | 最短20分 | 最短3分 (※5) | Web申込の 場合最短18分(※5) | 最短15分 (※7) |
金利 | 4.5%~18.0% | 3.0%~18.0% | 4.5%~17.8% | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% |
無利息期間 | 初回契約日の翌日 から30、60、180日間 (※2 ※3) | 初回契約日の 翌日から30日間 () | 初回借入の翌日 から30日間 (※6) | 初回契約日の 翌日から30日間 | なし |
借入限度額 | 500万円 | 800万円 | 500万円 | 800万円 | 800万円 |
審査通過率 | 37.6% (2024年第二四半期) | 42.0% | 35.6% | 34.6% (2024年9月) | 非公表 |
カードレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Web完結 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
郵送物なし | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
在籍確認方法 | 原則電話連絡なし (※4) | 原則電話連絡なし | 原則電話連絡なし | 原則電話連絡なし | 原則電話連絡なし |
運営会社 | 新生フィナンシャル 株式会社 | アコム株式会社 | SMBCコンシューマー ファイナンス | アイフル株式会社 | 三井住友カード 株式会社 |
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返済条件や在籍確認で選ぶ、借入目的に合わせた選択を
レイクとアコムにはそれぞれの強みがある。5万円以下の短期借入ならレイクの180日間無利息サービスが有利だ。一方、長期的な利用を考えているなら、借入や返済方法が豊富なアコムが適している。
両社とも原則として電話での在籍確認を行わず、プライバシーにも配慮している。借入目的や返済計画に基づき、自身に合ったカードローンを選ぶようにしよう。