プロミスとSMBCモビットは、同じ三井住友フィナンシャルグループのカードローンだが、実は融資スピードや無利息期間、借入限度額などに大きな違いがある。どちらを選ぶかで悩んでいる人は本記事を読んで、プロミスとSMBCモビットのどちらが自身に合っているかを確認してほしい。
プロミスとSMBCモビットはどっちがおすすめ?
プロミスは、消費者金融を初めて利用する人や、急ぎでお金を借りたい人に向いている。また無利息期間が選べる点も他社にはないメリットだ。一方、SMBCモビットは借入希望額が大きい人や、PayPayを使う人におすすめだ。
プロミスがおすすめの人
● とにかく急いでお金が必要な人
● 特に必要な時期が決まっていない人
プロミスの上限金利は17.8%と他の大手消費者金融に比べて低い。初回利用は上限金利が適用される可能性が高いため、初めて利用するならプロミスがおすすめだ。またプロミスは申込から融資まで最短3分と業界最高水準を誇る。とにかく急いでお金が必要ならプロミスを選ぶと良いだろう。
特にお金が必要な時期が決まっていないが、万が一のときのためにカードローンを持っておきたい人にも向いている。
一般的に大手消費者金融の無利息期間は初回契約日の翌日から30日間だが、実はプロミスの無利息期間が初回借入日の翌日から30日間だ。そのためプロミスは無利息期間を自身で選ぶことができるのだ。
SMBCモビットがおすすめの人
● PayPayを使う人
モビットは借入限度額が800万円と大手消費者金融のなかでも大きい部類に入る。高年収で借入希望額が大きい人はモビットがおすすめだ。貸金業法の総量規制により、年収の3分の1を超える借入はできないため、SMBCモビットの借入上限額800万円まで借りるには2,400万円超の年収が必要になるからだ。
またモビットは借入額をPayPayにチャージできる。モビットはPayPayを利用するなら便利なサービスだと言える。
プロミスとSMBCモビットは同じ会社?
プロミスを運営するのはSMBCコンシューマーファイナンス株式会社、SMBCモビットを運営するのは三井住友カードで共に三井住友フィナンシャルグループのカードローンだ。
同じグループのカードローンの場合、プロミスの情報がSMBCモビットにも共有されるのではないか思う人もいるかもしれない。しかし、会員規約やプライバシーポリシーに明記されていない限り、利用状況が情報共有されることはない。
ただし、個人のカードローンやクレジットカードの利用状況は、信用情報機関で管理されており、金融機関は必要があれば信用情報機関に照会して他社利用状況を確認することができる。
プロミスとSMBCモビットそれぞれの基本情報を比較
プロミス | SMBCモビット | |
審査時間 | 最短3分(※1) | 最短15分(※3) |
金利 | 年4.5%~17.8% | 年3.0%~18.0% |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日 (※2) | なし |
借入限度額 | 500万円 | 800万円 |
審査通過率 | 35.5% | 非公開 |
カードレス | 〇 | 〇 |
Web完結 | 〇 | 〇 |
郵送物なし | 〇 | 〇 |
在籍確認方法 | 原則、電話での在籍確認なし | 原則、電話での在籍確認なし |
運営会社 | SMBCコンシューマー ファイナンス株式会社 | 三井住友カード株式会社 |
プロミスとSMBCモビットで大きく違う点は、融資スピードと無利息期間の有無、借入限度額の3つだ。
大手消費者金融のなかでも、プロミスとSMBCモビットはトップクラスの融資スピードを誇るが、プロミスは特に速く最短3分で融資が受けられる。またプロミスには無利息期間があるが、SMBCモビットにはない。借入限度額はプロミスが500万円、SMBCモビットが800万円となっている。
プロミスの基本情報
プロミスを運営しているSMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、三井住友銀行を参加に持つ三井住友フィナンシャルグループの子会社だ。誰もが知っている大手金融グループの子会社であることから、初めて消費者金融を利用する人でも安心して利用できるだろう。
三井住友銀行ATMなら無料で借入・返済ができるほか、三井住友グループ各社で使えるVポイントを返済に充てることも可能だ。
プロミスのメリット・デメリット
- 上限金利が安い
- 融資スピードが早い
- 無利息期間の開始日が選べる
プロミスの上限金利は、他の大手消費者金融より若干低い17.8%だ。初めて消費者金融を利用するときは上限金利が適用される可能性が高いため、上限金利が低いプロミスを選ぶと良いだろう。
融資スピードの速さも業界トップクラスの水準だ。
またプロミスは初回利用の翌日から30日間無利息で利用できるため、自身で無利息期間を選ぶことができる。
- 借入限度額が少ない
- 下限金利が低い
プロミスは借入限度額が500万円と、大手消費者金融のなかでは少ない。カードローンは、契約当初は利用限度額が低めに設定され、利用実績を積み重ねると大きくなり、適用金利が下がっていく傾向がある。
長期的に利用していくのであれば、利用限度額が大きく、下限金利が低いカードローンのほうが魅力的かもしれない。
プロミスの口コミ
良い口コミは無利息期間が助かった、説明がわかりやすかった、スムーズに借りられたといった点を評価する声が多かった。一方、悪い口コミとしては利息が思ったより高かったという声が多い。利用前に返済額をシミュレーションすることをおすすめする。
KA|40代|男性|大阪府
急な出費があったとしても、焦らず心に余裕ができるから助かるサービスなので、これからも利用するつもりでいます。 アプリは使いやすくてよいと思う
md|50代|男性|千葉県
非常時だった為助かった記憶がありますので、大変助かります。審査もスムーズに行って申し分ないかと思っています。店員さんの対応も、感じ良かったと思う
MS|30代|男性|東京都
たくさんの金額を借りてしまうと月々の返済が大変になって、利息分しか返済できなくて元本が返済できなくて大変になってしまう
SMBCモビットの基本情報
SMBCモビットを運営している三井住友カードもプロミスと同様、三井住友フィナンシャルグループの子会社にあたる。SMBCモビットも安心して利用できるカードローンと言えるだろう。
三井住友銀行のATMなら無料で借入・返済が可能で、返済にVポイントを充てられる点も共通している。
SMBCモビットのメリット・デメリット
- 借入限度額が大きい
- 下限金利が低い
カードローンは利用実績を積み重ねると、利用限度額が大きくなり、適用金利が低下していく傾向がある。長期的に利用すれば、借入限度額が大きくなり、下限金利で利用できる可能性もある。長期的な利用を視野に入れているならSMBCモビットがおすすめだ。
- 無利息期間がない
大手消費者金融で無利息期間がないのはSMBCモビットだけだ。30日間など、早めに返済できる人にはおすすめできない。
SMBCモビットの口コミ
SMBCモビットの良い口コミは、手続きがわかりやすい、すぐに手続きができて利用しやすかったという声が多かった。一方、消費者金融なので金利が高いことから、利息に対する不満の声が多く見られた。
ニシボン|50代|男性|京都府
審査も落ちることなく気軽に借りられたし返済はATMだから 窓口で対面することもなくてよかったです。 銀行系の母体が安心できる
カシン|50代|男性|香川県
WEBから借入を申し込むと電話や郵送物が自宅に届かないこと、最短15分で借入できることが可能なこと。 電話等の対応がとても丁寧なこと
N|20代|女性|香川県
有人店舗がないので直接相談したいことがあっても対面で話せないことが辛い。他の銀行に比べて少しだけ金利が高いので借りにくい
【項目別】プロミスとSMBCモビットを徹底比較
カードローンで次の点を重視する人はプロミスがおすすめだ。
一方、次の点を重視する方はSMBCモビットを選ぶと良いだろう。
次の項目については、プロミスとSMBCモビットに差はない。
金利
プロミス、SMBCモビットいずれも利用したことない人で、少しでも利息を抑えたいならプロミスをおすすめする。新規契約時は上限金利が適用される傾向があり、プロミスのほうが上限金利が低いからだ。
プロミス | 年4.5%~17.8% |
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SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
借入限度額
借入限度額を重視するならSMBCモビットがおすすめだ。
ただし消費者金融のカードローンは総量規制の影響を受けるため、年収の3分の1を超える借入ができない。例えばSMBCモビットを800万円まで利用するためには、少なくとも年収2,400万円が必要だ。
もっとも、多くの人にとっては借入限度額はあまり気にしなくて良いかもしれない。
プロミス | 500万円 |
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SMBCモビット | 800万円 |
融資スピード
少しでも早く融資を受けたいならプロミスがおすすめだ。
ただし申込から融資までの時間はプロミスが3分、SMBCモビットが15分となっているが、これはあくまでも最短のケースに過ぎない。
必要書類の不足や申込内容に誤りがあると、確認作業に時間がかかるため注意したい。
プロミス | 最短3分 |
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SMBCモビット | 最短15分 |
無利息期間
無利息期間を重視してカードローンを選ぶならプロミスがおすすめだ。SMBCモビットには無利息期間がない。
なお無利息期間であっても、返済日には元金の返済が必要だ。延滞すると無利息期間が利用できなくなるため、注意していただきたい。
プロミス | 初回借入日の翌日から30日 |
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SMBCモビット | なし |
申込受付時間
Webやアプリで申し込めば、プロミス、SMBCモビットいずれも24時間365日受け付けている。自動契約機や電話での申込も両社ともに9時から21時まで受け付けているため差はない。
プロミス | Web・アプリからの申込は24時間365日、 自動契約機や電話は9時~21時 |
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SMBCモビット | Web・アプリからの申込は24時間365日、 自動契約機や電話は9時~21時 |
申込方法
申込方法の選択肢を比較するなら、SMBCモビットが郵送で申し込める分、おすすめと言える。ただし、自動契約機を利用するなら自身の最寄りに店舗があるほうが便利だろう。
プロミス | Web・アプリ、プロミスコール(電話)、自動契約機 |
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SMBCモビット | Web・アプリ、電話、自動契約機、郵送 |
借入方法
プロミスには専用ATMがあるが、SMBCモビットにはない。しかし、SMBCモビットはPayPayマネーチャージが利用できるため、どちらがおすすめかは甲乙つけ難い。
PayPayマネーチャージとは、スマホアプリからPayPayマネーに直接チャージをして借りる方法だ。また三井住友銀行のATMなら、プロミスとSMBCモビットいずれも手数料無料で借りられる。
プロミス | インターネット振込、スマホアプリ、専用ATM、 提携ATM、プロミスコール(電話) |
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SMBCモビット | インターネット振込、スマホアプリ、提携ATM、 PayPayマネージャージ |
返済方法
返済方法の選択肢を基準に選ぶなら、専用ATMがある点でプロミスがおすすめだと言える。
またプロミス、SMBCモビットどちらもまた三井住友銀行のATMなら手数料無料で返済ができるほか、Vポイントを返済に充てることも可能だ。
プロミス | インターネット振込、口座振替、スマホアプリ、専用ATM、 提携ATM、銀行振込、ポイント返済 |
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SMBCモビット | インターネット振込、口座振替、スマホアプリ、提携ATM、 銀行振込、ポイント返済 |
返済日
返済日についてはプロミス、SMBCモビットどちらもATM返済型と口座振替型の2種類ある。口座振替も5日、15日、25日、末日から引き落とし日を選べる。
プロミス | 毎月5日、15日、25日、末日のいずれか |
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SMBCモビット | 毎月5日、15日、25日、末日のいずれか |
審査基準
審査基準は各社公表していない。そこで利用対象を比較するとプロミスは満18~74歳、SMBCモビットは満20~74歳となっている。その限りにおいてはプロミスが幅広い。
なお、プロミス、SMBCモビットいずれも、安定した収入があればアルバイト、パートでも申込める。
プロミス | 18~74歳で安定した収入がある人 (高校生や高等専門学校生は除く) |
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SMBCモビット | 満年齢20歳~74歳の安定した収入がある人 |
審査通過率
SMBCモビットは審査通過率を公表していないため、比較ができない。ただし後に紹介するが、SMBCモビットも2023年の月平均で約1万1,000人の新規利用があり、一定の支持を得ていることがわかる。
プロミス | 35.5% |
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SMBCモビット | 非公開 |
在籍確認方法
プロミス、SMBCモビットいずれも電話での在籍確認を行わないため、違いがない。なお、審査で必要と判断した場合、プロミス、SMBCモビットいずれも電話での在籍確認が行われるが、本人に無断で実施されることはない。
プロミス | 原則、電話での在籍確認を行わない |
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SMBCモビット | 原則、電話での在籍確認を行わない |
新規利用者数
新規利用者数で比較した場合、プロミスのほうがおすすめだ。ただし、新規利用者数だけで自身に合っているかどうかを判断するのは難しいため、サービス内容も合わせて比較しておきたい。
プロミス | 8万3,125人(2024年8月) |
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SMBCモビット | 約1万1,000人(2023年月平均) |
利用しやすさ
プロミスとSMBCモビットはどちらもスマホアプリを用意しており、さまざまなサービスが手軽に利用できる。
どちらも一部のコンビニATMでカードなしで引き出せる機能があるほか、利用残高や返済日確認、増額申請などができるため、利用しやすさは甲乙つけ難い。
プロミス | アプリローンが利用できる |
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SMBCモビット | レイクアプリが利用できる |
女性向けサービスの有無
プロミスには女性向けサービスがあるが、SMBCモビットにはない。女性が消費者金融を利用するときは、プロミスがおすすめだ。
女性向けサービスとは、電話応対を女性オペレーターが行うサービスのことだ。消費者金融を利用することに不安を感じる女性でも、オペレーターが女性で安心して問い合わせができるだろう。
プロミス | レディースキャッシング |
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SMBCモビット | 特になし |
プロミスとSMBCモビットを両方借りることはできる?
プロミスとSMBCモビットをどうしても選べない場合、両方から借りることも可能だ。しかし両社を併用するのはおすすめできない。
理由は2つある。1つは管理が煩雑になる点だ。複数のカードローンからお金を借りると、返済日が複数になるため返済忘れをするリスクが高くなる。
プロミスとSMBCモビットで返済日を合わせれば良いと思うかもしれないが、返済額も両方確認しておかなければならず、残高不足で滞納するリスクが1社で利用するより高い。
もう1つは借り過ぎのリスクだ。本人は20万円だけ借りれば良かったにもかかわらず、プロミスとSMBCモビットそれぞれ50万円の利用限度額が設定された場合、合計100万円借りることが可能だ。
借入可能な状態にあると、何か欲しいものを見つけたときに、すぐにお金を借りてしまう可能性がある。複数社のカードローンに申し込むときは、せめて借入額を必要最低限にしておこう。
プロミス・SMBCモビットと他の消費者金融を比較!
プロミス | アイフル | アコム | レイク | SMBCモビット | |
審査時間 | 最短3分 (※1) | Web申込の場合 最短18分(※1) | 最短20分 (※1) | 最短15秒 (※3) | 最短15分 (※7) |
金利 | 年4.5~17.8% | 年3.0~18.0% | 年3.0~18.0% | 年4.5~18.0% | 年3.0~18.0% |
無利息期間 | 初回借入日の 翌日から30日(※2) | 初回契約日の 翌日から30日 | 初回契約日の 翌日から30日間 | 初回契約日の 翌日から30日間・ 60日間または、 5万円まで180日間無利息 (※4 ※5) | なし |
借入限度額 | 500万円 | 800万円 | 800万円 | 500万円 | 800万円 |
審査通過率 | 35.5% | 32.5% | 39.9% | 26.6% | 非公開 |
カードレス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Web完結 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
郵送物なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
在籍確認方法 | 原則、電話での 在籍確認なし | 原則、電話での 在籍確認なし | 原則、電話での 在籍確認なし | 原則、電話での 在籍確認なし(※6) | 原則、電話での 在籍確認なし |
運営会社 | SMBCコンシューマー ファイナンス株式会社 | アイフル株式会社 | アコム株式会社 | 新生フィナンシャル 株式会社 | 三井住友カード 株式会社 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
5社の大手消費者金融を比較すると、大きく異なるのは次の点だ。
● プロミスの無利息期間は初回利用日の翌日から30日間
● アコムの審査通過率が39.9%と高い
● レイクは3つの無利息期間プランを選べる
● SMBCモビットは無利息期間がない
三井住友グループの2大カードローン、サービス内容と審査基準の違いが利用選択の鍵
プロミスとSMBCモビットは三井住友フィナンシャルグループが提供する2大カードローンだ。しかし、プロミスは無利息期間や女性向けサービスがあり、SMBCモビットはPayPayにチャージができるなど、サービス内容に大きな違いがある。