SBI証券とマネックス証券を徹底比較!どちらを選ぶべきか解説
(画像=MONEY TIMES編集部)

インターネット証券会社のうち高い人気を誇るのがSBI証券とマネックス証券だ。今回はこの2社を項目別に徹底比較した。NISAやiDeCo、手数料、取扱本数、顧客サポートまで内容を精査して、自分に合った証券会社を見つけよう。

SBI証券とマネックス証券はどっちが良い?

1.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券とマネックス証券はどちらを選ぶべきか。重要なのは、自身にとってどちらにメリットを見出せるのかを見極め意思決定することだ。それぞれの特徴からどんなタイプの人におすすめなのかを解説する。

SBI証券がおすすめの人

2.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=SBI証券より引用)

SBI証券がおすすめなのは、次のようなタイプだ。

● 豊富な取扱商品から選びたい人
● 国内株式の売買手数料を無料で利用したい人

SBI証券は、取扱商品が豊富で幅広いラインナップから選べる特徴がある。特に投資信託は2,614銘柄、米国株式は約5,658銘柄と他の証券会社よりも多い。投資初心者からベテラン投資家までタイプに合わせた商品を選べるため、自分に合う商品を選びたい人には最適だ。

また、国内株式の売買手数料が条件を満たせば無料になるため、国内株式への投資をメインで行いたい人にはSBI証券がおすすめだ。

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マネックス証券がおすすめの人

3.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=マネックス証券より引用)

マネックス証券は次のようなタイプにおすすめだ。

● クレジットカードでポイントを貯めながら積立投資をしたい人
● iDeCoの受取方法を豊富な種類から選びたい人

マネックス証券は、クレジットカード積立によるポイント還元率が高い特徴がある。マネックス証券のクレジットカード積立によるポイント還元率は、カードのランクによらず最大1.1%だ。なおSBI証券は上位カードや提携カードに限定して最大5%の還元となるが、一般ランクだと0.5%だ。つまり一般カードで積立投資をするなら、マネックス証券の方が有利となる。

マネックス証券でiDeCoを運用する場合、受取時の選択肢が豊富だ。SBI証券は、受け取るタイミングを5年おきに選ぶのに対し、マネックス証券では1年刻みで選択できるから柔軟性に富み利用しやすい。マネックス証券なら、自身のライフプランに合わせてiDeCoの最適な受取タイミングを決めることができる。

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SBI証券とマネックス証券それぞれのメリット・デメリット

4.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券とマネックス証券の違いを、次の表でまとめて確認しよう。

SBI証券(総合)
マネックス証券(総合)
口座開設数 1293.6万口座 262.7万口座
取扱商品 ・国内株式
・外国株式
・投資信託
・債券
・FX
・先物オプション
・商品先物
・取引所CFD
・金・銀・プラチナ など
・国内株式
・外国株式
・投資信託
・ETF
・FX
・暗号資産CFD
・債券
・先物オプション
・金・プラチナ
・私募ファンド など
取引手数料 0円~(国内株式は何度でも) 0円~(新NISAのみ)
NISA ・NISA口座開設数:
476万口座・最低積立金額:100円~
・つみたて投資枠:
247銘柄・成長投資枠:1,261銘柄
・NISA口座開設数:
非公開・最低積立金額:100円~
・つみたて投資枠:
233銘柄・成長投資枠:1,167銘柄
iDeCo ・83銘柄(元本変動型)
・4銘柄(元本確保型)
・受取時期は5年刻みで選択可
・27銘柄(元本変動型)
・1銘柄(元本確保型)
・受取時期は1年刻みで選択可
IPO 取扱件数39件 取扱件数27件
サポート 電話・チャットサポート 電話・メール
ポイント Vポイント、Pontaポイント、dポイント、
JALマイル、PayPayポイント
マネックスポイント
ツール PC向け2種類、
スマホアプリ7種類
PC向け2種類、
スマホアプリ12種類
口座開設
までの日数
ネット申込:最短翌営業日
郵送申込:10日程度
ネット申込:2~3営業日
郵送申込:1週間~10日程度
入会キャンペーン あり あり
公式サイト 公式サイト 公式サイト
出典:SBI証券マネックス証券より筆者作成(2024年12月11日現在)

SBI証券とマネックス証券の大きな違いは、口座開設数だ。SBI証券の口座開設数はマネックス証券の4倍超もある。クレカ還元率では、マネックス証券のほうが優れている。

NISAの取り扱いに関しては、SBI証券もマネックス証券もほとんど差がないことがわかる。スマホアプリなどのツールは、両社ともに複数から選べるが、使用感には個人差があるので、使い勝手の良さが選択の基準の一つになるだろう。

SBI証券のメリット・デメリット

SBI証券のメリットの一つが、コストを抑えた投資ができることだ。国内株式の売買手数料が無料0円なのは、ほかの証券会社にはない大きな特徴だ。

SBI証券では、ベトナム、タイ、シンガポール、韓国などの外国株も選べる。もちろん米国や中国など他の証券会社でもお馴染みの株式も豊富だ。よって、外国株投資でカントリーリスクを分散したい人にSBI証券は最適だ。また、全自動ロボアドバイザー投資「SBIラップ」やポイント投資にも対応しており、初心者でも親しみやすいツールが選べる。

一方、SBI証券のデメリットは、アプリが細分化されていて一括管理ができない点だ。たとえば国内株と外国株はそれぞれ別のアプリで管理運用することになる。

また、サポートがオンライン限定な点も、初心者にとってはデメリットになるだろう。メールかチャットのみのサポートになるため、電話によるサポートのように細かいニュアンスが伝えづらい。なお、店舗内の「SBIマネープラザ」には対面サポートを受けながら取引できるサービスがあるが、取引手数料が高額になる。約定金額によって手数料は変わるが、たとえば50万円以下の場合、インターネット取引では手数料が100~500円程度であるが、対面コースでは2,100円となる。

【メリット】
  • コストを抑えた投資ができる(国内株式の売買手数料が0円)
  • 外国株式の取り扱いが幅広い
  • ロボアドバイザー投資など話題のサービスが使える
【デメリット】
  • アプリが細分化されていて使いづらい(国内株と外国株は別アプリで管理)
  • 対面でのサポートがない

マネックス証券のメリット・デメリット

マネックス証券のメリットは、クレジットカードの積立でポイント還元が最大1.1%という点だ。ゴールドカードなど上位ランクのカードではなくても還元率は変わらない点が嬉しい。投資ツールが豊富で使いやすい点もメリットといえるだろう。

特に「銘柄スカウター」は人気で、国内株式の分析ツールとしてあらゆる情報収集・管理ができる。自分での投資分析に自信がない人でも「銘柄スカウター」を活用することで選定しやすい。

マネックス証券のデメリットは、外国株式が米国と中国のみである点だ。カントリーリスクの懸念として、米国と中国だけでは不安を感じる投資家は、米国と中国以外の外国株式については他の証券会社で管理運用する必要がある。このほか手数料も割高となる点はデメリットだろう。

マネックス証券の一日定額コースは一番安いものでも550円。他の証券会社では条件次第で無料になることもあり、マネックス証券の手数料の割高さが目立つ印象だ。

【メリット】
  • クレカ積立で最大1.1%のポイント還元
  • ツールが豊富
【デメリット】
  • 外国株式が米国と中国のみ
  • 一日定額コースの手数料が割高

【項目別】SBI証券とマネックス証券を徹底比較

5.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券とマネックス証券の違いを、項目別に比較してみよう。

口座開設数

SBI証券とマネックス証券の口座開設数を比較しよう。

SBI証券 1293.6万口座
マネックス証券 262.7万口座

口座開設数なら、おすすめはSBI証券だ。

取扱商品

SBI証券とマネックス証券の取扱商品を比較しよう。

SBI証券 ・国内株式
・外国株式
・投資信託
・債券
・FX
・先物オプション
・商品先物
・取引所CFD
・金・銀・プラチナ など
マネックス証券 ・国内株式
・外国株式
・投資信託
・ETF
・FX
・暗号資産CFD
・債券
・先物オプション
・金・プラチナ
・私募ファンド など

取扱商品数なら、おすすめはマネックス証券だ。

取引手数料

SBI証券とマネックス証券の国内株式の取引手数料を比較しよう。

SBI証券 0円
マネックス証券 一日定額コース550円

国内株式の取引手数料なら、おすすめはSBI証券だ。

NISA

SBI証券とマネックス証券のNISAを比較しよう。

SBI証券 ・NISA口座開設数:476万口座
・最低積立金額:100円~
・つみたて投資枠:247銘柄
・成長投資枠:1,261銘柄
マネックス証券 ・NISA口座開設数:非公開
・最低積立金額:100円~
・つみたて投資枠:233銘柄
・成長投資枠:1,167銘柄

NISAなら、おすすめはSBI証券だ。

iDeCo

SBI証券とマネックス証券のiDeCo(取扱本数)を比較しよう。

SBI証券 ・83銘柄(元本変動型)
・4銘柄(元本確保型)
マネックス証券 ・27銘柄(元本変動型)
・1銘柄(元本確保型)

iDeCoの取扱本数なら、おすすめはSBI証券だ。

IPO

SBI証券とマネックス証券のIPO(2024年8月までの取扱件数)を比較しよう。

SBI証券 取扱件数39件
マネックス証券 取扱件数27件

IPOなら、おすすめはSBI証券だ。

サポート体制

SBI証券とマネックス証券のサポート体制を比較しよう。

SBI証券 電話・チャットサポート
マネックス証券 電話・メール

サポート体制なら、投資初心者におすすめは電話サポートが使えるマネックス証券だ。

ポイント

SBI証券とマネックス証券のポイント還元率を比較しよう。

SBI証券 一般カード・0.5%~
マネックス証券 カードランクによらず最大1.1%

ポイント還元率なら、おすすめはマネックス証券だ。

ツール

SBI証券とマネックス証券のツールを比較しよう。

SBI証券 PC向け2種類、スマホアプリ7種類
マネックス証券 PC向け2種類、スマホアプリ12種類

ツールの種類の豊富さなら、おすすめはマネックス証券だ。

入会キャンペーン

SBI証券とマネックス証券の入会キャンペーンを比較してみよう。

SBI証券 あり
マネックス証券 あり

入会キャンペーンは、両証券会社ともに通年実施しているため、自身にとってメリット性が高いものを選ぼう。口座開設キャンペーンやポイント還元キャンペーンなど、各社趣向を凝らしている。

取引コストを重視ならSBI、投資サポートを重視ならマネックス

6.SBI証券とマネックス証券を徹底比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券とマネックス証券は、どちらも特徴があり甲乙つけがたい。しいて言うなら取引コスト重視ならSBI証券、投資サポートを重視ならマネックス証券というところだろうか。

たとえばiDeCoで比較するとしても、取扱本数はSBI証券が多いが、受取時に自在性があるのはマネックス証券だ。

つまり自身がどのポイントについて優位性を求めるかによって、どちらを選ぶかの判断材料になるでしょう。