インド随一の商業都市
映画の制作本数が世界一で、ハリウッドをもじった「ボリウッド」という造語で呼ばれるほど映画産業が盛んです。1995年以前はボンベイという名称だった「孟買」とは、インドのどこの都市でしょうか?
正解はムンバイです。ボリウッド映画の興行収入は、今やハリウッド映画の2倍とも言われます。歌って踊るシーンが特徴的なとても賑やかな作品は、日本語吹き替え版も多数あり、家族で楽しめることも人気の理由です。
現在、新型コロナウイルスの深刻な感染拡大に苦しむインドですが、その影響は日系企業にも及んでいます。ムンバイには金融や小売り、サービス業など非製造業が多く進出しており、駐在員を一時退避させる企業が多かったようです。
日本法人もあるタタ・グループ
ムンバイは、金融機関や証券取引所、地場財閥企業などが集積する大都市です。特に、ムンバイに拠点を置くタタ・グループはインドの三大財閥のうちのひとつ。同じくムンバイにある五つ星ホテルのタージマハルホテルも、同グループが保有しています。また、アメリカの自動車メーカー・フォードの高級車ブランドであるランドローバーとジャガーは、2008年にタタ社が買収しています。
タタ・グループは1987年に日本に初進出。後に日本法人「タタコンサルタンシーサービシズジャパン」を設立。2014年には三菱商事 <8058> グループと提携して「日本タタ・コンサルタンシー」を設立しています。
タタ社とも取引のあるバルクMROは、中間財の法人向け調達プラットフォームを提供する企業で、同じくムンバイを拠点にしています。
ほかにも、インドのベンチャーキャピタル上位10社のうちの5社がムンバイに拠点を置いています。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月6日公開記事)
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