株主優待で「ポイント」がもらえる銘柄は複数あり、「むしろ配当金よりもいい」と考える投資家も少なくありません。というのも、配当は税金が引かれますが、ポイントは額面そのままもらえるからです。しかも1ポイント1.5円～2円として使える場合もあるからです（株価は9月15日終値）。

「共通ポイント」がもらえる代表的な銘柄

ポイント優待銘柄で注目したいのは、汎用性の高いdポイントやTポイントなどの共通ポイントがもらえる銘柄です。

日本電信電話 <9432> は対象が100株以上を持っている株主で、2年目（保有期間が2年以上3年未満）にdポイント1,500ポイント、5年目（同じく5年以上6年未満）に3,000ポイントもらえます。毎年もらえるわけではなく、一人の株主がもらえる最大ポイン数は累積4500ポイントということです。株価は179円（最低購入額は1万7900円）。権利確定は3月末です。

ドラッグストア大手のウエルシアホールディングス <3141> では100株以上でいくつかの選択肢のうちTポイント3,000ポイントも選べます。株価は2684円なので、最低購入額は26万8400円。権利確定は2月末です。

独自ポイントがもらえる銘柄は多数、共通ポイントにも交換できる

共通ポイントではなく、各社の独自ポイントを付与する銘柄もあります。エネルギー・通信など手広く手がけるTOKAIホールディングス <3167> は、いくつかのコースから株主優待を選べますが、その中に同社独自のTLCポイントがあります。100株以上で1,000ポイントがもらえます。株価は940円、最低購入額は9万4000円です。権利確定は9月末と3月末の年2回です。

りそなホールディングス <8308> では、保有株数に応じて、りそな銀行のクラブポイントがもらえ、100株以上で月間20ポイント。株価は863円、最低購入額は8万6300円。権利確定は3月末です。

ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH） <7532> は100株以上で電子マネーmajicaのポイントが年間4,000円相当（2000ポイントを2回）もらえます。株価は3113円、最低購入額は31万1300円。権利確定は 12月末と6月末の年2回です。

このほかにも、マネックスグループ <8698> はdポイントとも交換できるマネックスポイント、カッパ・クリエイト <7421>は独自の優待ポイントが年間6,000ポイントもらえます。また電子書籍レンタルサイトの「Renta！」のパピレス <3641> 、ポーラ・オルビスホールディングス <4927> などがあります。

ポイントなら「増やせる」のでさらにお得に

優待でもらえるこれらのポイントは、1ポイント1円より価値が高い場合もあり、キャンペーンなどを狙うと、1ポイント1.5円～2円で使えることもあります。

たとえば、dポイントはローソンのお試し引換券で2倍額の商品と引換でき、Tポイントはウエルシア店舗で毎月20日のお客様感謝デー（通称ウエル活）では1.5倍額で使えます。

TLCポイントやりそなポイントも、dポイントに交換でき、以前行われたポイント増量キャンペーンで、dポイントに10％や15%増量で換えられました。

文・谷口久美子（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部

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