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築15年で「シロアリ被害」は10軒に1軒!駆除にかかったお金を取り戻すには?

2023/09/21 10:00

シロアリ被害は意外に多く、築15年以上の家で10軒に1軒、築20年以上では5軒に1軒受けているといわれ、夏から秋にかけてが特に気をつけたい時期です。専門業者にシロアリ駆除を頼むと、一坪あたり6,500円が相場といわれ、30坪の家なら20万円近くかかります。このお金を少しでも安くするには、どうしたらいいのでしょうか。 レ

シロアリ被害は意外に多く、築15年以上の家で10軒に1軒、築20年以上では5軒に1軒受けているといわれ、夏から秋にかけてが特に気をつけたい時期です。専門業者にシロアリ駆除を頼むと、一坪あたり6,500円が相場といわれ、30坪の家なら20万円近くかかります。このお金を少しでも安くするには、どうしたらいいのでしょうか。

レシートは取っておこう思いがけない損害で頼りになる雑損控除

マイホームがシロアリの被害を受けて、専門業者に駆除してもらった費用は、確定申告で「雑損控除」の対象になるかもしれません。これは、思いがけない災害や盗難などでお金がかかったときに受けられる所得控除です。

なお所得控除とは、課税対象となる所得の額を少なく計算できる仕組みで、所得を少なく計算するため、税金が安くなるわけです。

雑損控除の額はどうやって出すかというと、次の2つの式のうち、“多いほう”の額が適用されます。

・損失額-受け取った保険金の額-(総所得金額等)×10%
・損失額-受け取った保険金の額-5万円

30ツボで20万円かかったとして、保険金がないなら、適用されるのは計算式の下のほうで、所得控除額は15万円ほどとなります。

シロアリ駆除のレシートは捨てずに持っておく

雑損控除の対象になるのは、シロアリ駆除にかかったお金だけでなく、シロアリに害された家や家具の修繕費も対象です。

レシートや領収書は必ず取っておきましょう。ほかに用意したい書類は、雑損控除について記入した確定申告書と、給与を受け取っている人であれば源泉徴収票です。2月~3月の確定申告にあわせて揃えましょう。

ちなみに、シロアリによる損失がその年の所得金額から控除できないほど多い場合は、翌年から3年間に渡って繰り越せます。

自分で駆除した場合や予防で薬をまいた場合は対象外

ただし、雑損控除の対象にならないケースがあるので注意しましょう。それは、市販されている薬剤での駆除やシロアリ予防、事業用の建物・娯楽用の建物(別荘など)に被害があったときです。薬剤を買って自分で駆除したときや、被害を受けたわけではなく、予防で業者に頼んだときは対象外なのです。

専門業者へ頼むときのポイントは、駆除と予防で明細を分けてもらうことです。

文・佐々木美紀(ライター)
編集・dメニューマネー編集部

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