コロナ禍の巣ごもり需要でゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)の販売が好調な任天堂 <7974> 。同社の株を1単元(100株)買うには、最低でも約667万円(2021年7月6日終値)の資金が必要です。しかしその100分の1(約6万6,700円)で買う方法もあります。
1株から買える「単元未満株」とは
コロナ禍になる前の2019年に3万~4万円の間で推移していた任天堂の株価は、2021年7月1日終値時点で6万6,700円まで上がっています。日本では、株の売買単位は原則1単元(100株)です。つまり任天堂の株を買うには約645万円の資金が必要となります。しかし1株単位で購入できる「単元未満株」というシステムを使えば約6万6,700円(売買委託手数料は別)で購入できます。
他にも金額を指定して株を買う方法もあります。100円以上の金額指定で取引ができ1株未満でも買うことができるため、単元未満株よりもさらに小さい単位で株を売買可能です。もう少し資金に余裕がある人は、10株単位で購入する「ミニ株」といったシステムも選択肢の一つ。単元未満株は、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券、LINE証券などのネット証券で購入できます。
証券口座がない人は、まずは口座を開設しましょう。
最大のメリットは少額投資が可能なこと
単元未満で株を買うメリットは、なんといっても少ない資金で株式投資ができることです。配当金がある企業の場合、単元未満株となる1株でも配当金が受け取れます。例えばユニクロを傘下に持つファーストリテイリング<9983> の株価は、8万1,870円、キーエンス <6861> は5万6,800円です(どちらも2021年7月6日の終値)。こうした“高嶺の花”の銘柄も、1株なら5万~8万円台で購入できます。
一方で単元未満株の場合は、株主優待がもらえないことも多く議決権もないため、株主総会には出席できません。
少額投資でもリスクはある
任天堂の株は1株なら6万円台から購入できるとはいえ、株価は日々変動しているため、今後急上昇する可能性もあれば当然逆に下落する可能性もあります。株への投資のメリット・デメリットをしっかりと考えて家計に影響のない範囲で一度検討してみてはいかがでしょうか。
文・續恵美子(日本FP協会認定CFP(R))
編集・dメニューマネー編集部
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