親と話す機会があまりないと、老後破産の予兆を見落としてしまうことがある。お金に困っている親の行動には特徴があり、その素振りを見せていたのなら危ないといえよう。もし、親の様子がおかしい場合は、お金の話をする機会を作ったほうがいい。
実は「老後破産」しやすい家族の特徴
一見、なんの問題のない家族に思えても、知らぬ間に老後破産のリスクが忍び寄っているかもしれない。親が老後破産すると、子供世代の家計や生活も苦しくなることがある。老後破産を招きやすい家族の特徴を知り、もし自分や家族が当てはまるのなら早めに手を打ったほうがよい。
人付き合いを大切にする親
親切で周りを大切にする人は、自分のことは後回しでも、人のためなら惜しみなくお金を使いがちだ。
いつもお世話になっているからと贈り物やお土産を周りに頻繁に配っていると、老後資金がどんどん目減りすることになりかねない。
子供夫婦を外食に誘ったり、孫によくプレゼントをあげたりもする。子供からはお金に余裕があるように見えるため、つい甘えてしまい、気づいたときには手遅れになるおそれもある。
親のお金の使い方を冷静に見て、不安を感じたときは、老後資金を計画的に使えているか確かめてみよう。
場合によっては、一緒に家計簿をつけたり、1ヵ月の生活費の目安を決めたりしたほうがよい。
お金にルーズな兄弟姉妹がいる
兄弟姉妹がお金にルーズだと、親からお金を借りたりもらったりして、知らないうちに親の老後資金が減っていることがある。
親は子供にはつい甘くなるものだ。「余裕ができたら返すから、他の兄弟姉妹には言わないで」などと言われると、こっそり援助してしまうことがある。
最初に秘密にしてしまうと、老後資金が目減りしても他の家族には言い出しにくくなる。
兄弟姉妹がお金にルーズだと感じたら、家族の様子に目を配り、違和感があれば親にそれとなく聞いてみよう。
60代、70代は貯蓄がいくらある?隠れ貧困をほうっておくと「親が老後破産」するかも
60・70代のシニアの間で貯金額の格差が広がっている。お金で苦労していることを子供に打ち明けられず、「老後破産」に陥ってしまうこともある。60代・70代の貯金額はおおよそどれくらいなのだろうか。
4人に1人が貯蓄100万円未満という現実
60・70代の貯蓄は平均が2427万円、2209万円だ(2021年、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」)。
老後2,000万円問題が話題になったが、この数字を見る限り2000万円は達成しているわけで、それなりに貯められているように感じる。
ただこれはあくまで平均値。貯蓄がすごく多い人が数値を引き上げているかもしれない。
そこで、極端に高い(または低い)数値の影響を受けない中央値を見ると、60代が810万円、70代が1,000万円となる。
中央値は、全体でちょうど真ん中に位置する人の貯蓄額だ。平均値と比べて大きな差があるため、やはり予想通り、貯蓄がすごく多い人が平均値を引き上げているといえよう。
実際に、同じ調査を見ると、60・70代の4人に1人が貯蓄100万円未満である反面、60代で4人に1人、70代で5人に1人が、貯蓄3,000万円以上と回答している。
一見、同じような年金生活を送っているように見えても、深刻な格差がひそんでいることがある。
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60代、70代は貯蓄がいくらある?隠れ貧困をほうっておくと「親が老後破産」するかも
文/編集・dメニューマネー編集部
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