日テレ系で放送中のドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(水曜午後10時)で、女子警察官を演じる永野芽郁さんの好演が話題になっています。原作は某県警に10年勤めた元警察官の泰三子さんによる漫画でリアリティがありつつも面白いと評判です。
気になるのが日夜地域のために働いてくれている警察官のお給料・年収です。交番勤務の警察官はいくらもらっているのでしょうか。男女や年齢によって年収に差はあるのでしょうか?
警察官の平均年収は700万円
警察官は公務員で、地方公務員と国家公務員が存在します。階級が警視正より上は国家公務員で、交番などで働いている警察官は地方公務員です。
地方公務員の警察官の平均年収は約700万円といったところ(階級や自治体による幅があります)。平均月給は約32万円で、そこに諸手当が数万円付きます。さらに年2回ボーナスも支給されます(総務省「地方公務員給与実態調査」より計算)。
国家公務員の警察官の平均年収は一般職か総合職かによって変わります。一般職であれば平均年収は約700万円ですが、総合職であれば平均年収は800万円のようです(人事院「国家公務員給与実態調査」より計算)。
警察官の年収、男女で差はあるのか?
企業の給与では依然男女差があり、女性の給与のほうが低いことがありますが、警察官は公務員であり、公務員の給与に男女差はありません。「ハコヅメ」の主人公は女性ですが、階級や入職時期が同じなら男性の警察官と同じ給与をもらっているはずです。
警察官の給与は男女差はないものの、階級によって変わります。一番下の階級である巡査の平均年収は約570万円。最高階級の警視総監になると、平均年収は1250万円まで上がります。
警察官の年収、年齢で差はある?
公務員は年功序列で、務める期間が長いほど給与が上がっていきます。そのため、年齢による差というより、勤務期間による差があります。
警察官の初任給は、自治体によって異なりますが平均は約20万円。さらに、高卒よりも大卒のほうが、初任給も数万円高くなります。
年代別の平均年収は、20代で約450万円、30代で約600万円、40代で約750万円といわれています。大卒であれば初年度から年収は400万円を超える程度もらえます。
「ハコヅメ」で永野芽郁さん演じる川合麻依巡査は20歳という設定です。短大卒で警官になった場合、月収は19万円程度。手当てやボーナスを入れても年収は400万円に満たない水準と思われます。
各都道府県警察は女性警察官の採用に力を入れていますが、女性警察官は割合はとても低く、10%程度といわれます。まだ男女が同じように活躍できる環境にはなっていないということでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・©Nippon Television Network Corporation
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