最近、ニュースなどで「ESG」という言葉を耳にする機会が増えてきました。企業投資の新しい判断基準としても注目されており、投資家が企業の価値を測る新たな指標になりつつあります。投資家なら知っておくべき「ESG」とは、一体何の略でしょうか。
投資家が企業価値を図る新たな指標
「ESG」とは、「環境」……“Environment”、「社会」…… “Social”、「企業統治」……“Governance”の頭文字を取ったものです。企業が長期的に成長するためには、この3つの観点を重視した経営が必要だという考え方がいま、世界中で広まっています。
「ESG」の3つの観点は具体的には次のようなことを指します。
環境(E)
二酸化炭素排出量の削減、水質汚染の改善、海洋中マイクロプラスチックといった環境問題対策など
社会(S)
適正な労働条件や男女平等など職場での人権対策、ダイバーシティ、ワークライフ・バランス、地域社会への貢献など
ガバナンス(G)
業績悪化に直結するような不祥事の回避、リスク管理のための情報開示や法令遵守、資本効率に対する意識の高さなど
ESGへの取り組みが企業価値に
よく似た言葉に「SDGs」があります。「SDGs」は、2030年までの間に各国が達成すべき「持続可能な開発目標」(SDGs : “Sustainable Development Goals”)です。
最近は、その目標達成に向け、各企業にも具体的な対策が求められるようになってきました。企業が「ESG」に注目して事業活動を展開することが、結果としてSDGsの目標達成にもつながるというわけです。
「ESG」は、企業がどのように社会と向き合い、どのように持続可能な社会の実現に貢献しているのか。環境問題への取り組みや地域社会への貢献、女性従業員に対する配慮、法令遵守などの企業活動などが投資の評価基準となり、そのような企業を投資によって支援することを「ESG投資」と言います。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月15日公開記事)
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