後発開発途上国から卒業とはいえ課題は山積
国土は日本の4割ほどですが、人口はなんと1.3倍。平均年齢は24歳と若者が多く、労働力が豊富です。インドと東南アジアをつなぐ地理的優位性から、リージョナルハブとして、海外直接投資の増加が期待されています。2026年に後発開発途上国から卒業する見込みの「孟加拉国」とはどこの国でしょうか?
正解はバングラデシュです。
後発開発途上国とは、開発途上国の中でも特に開発が遅れている国のこと。バングラデシュは独立以来、その枠に分類されてきました。そんなバングラデシュ経済を支えるのは、輸出品の約8割を占める縫製業と海外労働者送金です。GDPも伸びており、2026年には後発開発途上国から卒業するといいます。
今後は、縫製品に依存しすぎた産業構造から持続的発展に向けた産業への変革と多角化、国内財政は慢性的な赤字を抱える国内財政構造の改革が課題です。
拡大する二輪・自動車市場を背景に、海外メーカーの誘致を行っており、日本からはホンダ<7267> や三菱自動車 <7211>が進出しています。
フリーのITエンジニア多数
人口密度の高いバングラデシュは国内の仕事が飽和気味ということもあり、 フリーランスのITエンジニアが多いといいます。そこにアメリカの大手クラウドソーシングのアップワークが着目、バングラデシュの登録者数を増やしています。その規模はインドに次ぐほどとか。
日本にも同様にバングラデシュエンジニアを活用したオフショア開発や、採用支援を行う企業があり、今後は日本でもバングラデシュ人材の活躍が期待されます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月28日公開記事)
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