ニュースや新聞などのメディアで最近よく耳にする「CEO」という言葉。世界的に著名なCEOには、世界一の通販サイトAmazonのジェフ・ベゾス氏、Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ氏、Appleのティム・クック氏などがいます。日本でも最近は、“代表取締役社長”ではなく、「CEO」を肩書きにする人が増えています。「CEO」とは、一体何の略でしょうか。
最高経営責任者という意味
「CEO」とは“Chief Executive Officer”の略で、直訳すると「最高経営責任者」です。新規事業への取り組み、事業提携、投資案件、役員人事など企業の経営方針を決定する最高責任者を指します。
コーポレートガバナンス(企業統治)の考え方として、経営と執行の責任を明確化するために用いられる組織上の役職名で、米国では広く定着しています。日本では、従来型の代表取締役社長の意味で使われるケースも多いようです。
代表取締役社長を表す英語には“President”もあります。社長の名刺に英語の肩書を入れる際に、最近は“President”の代わりに「CEO」を採用している会社もあります。また、「代表取締役」を「CEO」、「社長」を“President”として、“President&CEO”という表記を用いる会社も徐々に増えてきています。
COO、社長との違いは?
「CEO」によく似た言葉に、「COO」があります。これは“Chief Operation Officer”の略で、「最高執行責任者」のことです。CEOが定めた事業方針に従って、実務を実行する責任者が「COO」です。序列的にはCEOに次ぐナンバー2といった位置づけで、CEOの右腕として営業活動を統括する役割を担います。
日本の会社法では「会社の代表権の有無」を重視しています。同じ社長でも代表権を持っているかどうかがとても重要です。社長と代表取締役を兼務していることが多いですが、会社によっては代表権を会長が持っていることもあります。
日米間では会社についての法律が異なるため、肩書の持つ意味合いも全く同じではないことを、覚えておきましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月17日公開記事)
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