役所での代理手続きや、株主総会を欠席する際など、さまざまな場面で必要になるのが「委任状」です。委任状は本人に代わり、法律上の手続きを行う権限が与えられていることを証明する大切な書類ですが、英語ではどのように表現すると良いのでしょうか。
正解は、“power of attorney”です。略して“POA”と表記することもあります。
委任状は他にも、“letter of attorney”や“proxy”とあらわす場合もあります。このうち“proxy”は主に、株主に変わって代理人に議決権行使を任せる委任状という意味で使われています。株主総会で決議事項に現経営陣とその他に争いがあるような時に、“proxy fight”と呼ばれる委任状争奪合戦が行われることがあります。
“power of attorney”の“attorney”は「弁護士」という意味ですが、代理人は必ずしも弁護士である必要はなく、一般の人も代理人になることができます。
委任状の作成で守るべきルールとは
委任状は委任者の意思が確認できる内容であれば、用紙や書式は問わないケースが多く、次の内容が記載されていれば良いとされています。
・題名(委任状)の記載
・委任者(委任する方)の住所・氏名・生年月日
・受任者(委任される方)の住所・氏名・生年月日
・委任内容(住民票の取得、小切手の発行など)
・委任状作成日
役所など委任状があらかじめ用意されているところでも、上記の内容を記載していれば自作の委任状を提出できます。
自治体によって受任者の生年月日が不要な場合もあるため、委任状を作成する前にあらかじめ調べておくと良いでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月19日公開記事)
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