退職・老後が近い

60歳の平均貯蓄額3026万円でも老後は不安?富裕層シニアもすべきこと【還暦】

2022/07/21 20:35

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還暦を迎える人の平均貯蓄額が3,026万円であることがPGF生命の今年4月の調べで分かりました。「これだけあれば、老後の生活も安心」と考える方も多いかもしれませんが、安心するのはまだ早いかもしれません。 老後はいつから始まる? そもそも「老後」とはいつのことでしょうか。 はっきりした定義はありませんが、多くの人が、老後

還暦を迎える人の平均貯蓄額が3,026万円であることがPGF生命の今年4月の調べで分かりました。「これだけあれば、老後の生活も安心」と考える方も多いかもしれませんが、安心するのはまだ早いかもしれません。

老後はいつから始まる?

そもそも「老後」とはいつのことでしょうか。

はっきりした定義はありませんが、多くの人が、老後のための資金(預貯金、個人年金保険など)を使い始めようと考えている時期は「65歳」のようです(生命保険文化センター「生活保障に関する調査(令和元年度)」)。

「老後」は65歳以降を指すと考えていいでしょう。

「100年時代」として試算してみると、いくら必要?

60歳で3000万円あるとして、65歳以降の生活は安心でしょうか。

夫婦2人の老後の日常生活費は最低でも1ヵ月約22.1万円はかかるようです(生活保障に関する調査(令和元年度))。

夫婦2人が100歳まで生きるとしたら、35年×12ヵ月×22.1万円=9,282万円はかかるというわけです。再雇用・再就職時の給与、公的年金や退職金がある場合も多いため、貯蓄だけでまかなうわけではありませんが、結構な負担になります。

旅行や外食、習い事などを楽しみたいのであれば、さらにお金が必要ということになります。

老後のお金は夫婦で話し合おう

老後に豊かな生活を送るために、定年退職前からどうしたらいいのかを考えておきましょう。例えば、「お金を使う部分と節約する部分を夫婦で話し合っておく」というように、夫婦でお金に対する価値をすり合わせておきましょう。

それ以外にも、「再雇用や再就職について調べておく」「株式や投資信託での運用を始める」といった対策も必要でしょう。貯蓄がある方も、安心せずに老後のお金に向き合ってみることをおすすめします。

文・田尻宏子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

(2021年7月18日公開記事)

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