コロナ禍で業績が下がった企業が多い中、好調をキープしている企業もあります。その中の一つが「ソニーグループ」(ソニー) <6758> です。高額のボーナスなど、いわゆる“太っ腹”なことでも知られるソニーとはどのような企業なのでしょうか。
ソニーの平均給与は1,044万円
ソニーは純利益が前年期比約2倍の1兆1,717億円を達成したと発表しています(2021年3月期の連結決算で)。
この純利益増は従業員の給与にも反映されており、ソニー従業員の平均給与は約1,044万円になりました。従業員の平均年齢は42.2歳です(2020年度の有価証券報告書)。
ちなみに、労使交渉の結果、2021年度の年間一時金(ボーナス)は基本給の7ヵ月分で合意したことも報道されています。しかも、労使が要求していた6.9ヵ月分を上回るものだったそうです。
基本給についても全社員平均2%ベースアップしました。
プレステ5や鬼滅の刃が好調を後押し
ボーナスが7ヵ月分支給と決定するほど好調なソニーですが、好調の理由はエンタメ分野にあります。
2020年11月に発売された家庭用ゲーム機の「プレイステーション5」はいまだに抽選でないと購入できないほどの人気です。
プレイステーションはオンラインでソフトを購入できるので、ソフトをダウンロード購入する人が増えたことも売上が大きく伸びる要因となりました。
また、アニメ「鬼滅の刃」も好調の一因です。ソニーの子会社アニプレックスが制作した「鬼滅の刃」はテレビアニメだけでなく映画の興行収入500億を突破したことでも話題になりました。主題歌や映画DVDも高い売り上げを記録しています。
ソニーの提供するエンタメが、巣ごもり期間中のニーズにマッチしたことが業績アップにつながったようです。
多角化が成功のカギ
エンタメ分野の好調だけでなく、エレクトロニクス分野や金融分野の伸びも期待されているソニー。多くの分野で事業を展開する多角化が功を奏したようです。今後も注目の企業の一つといえそうです。
文・田尻宏子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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