新聞やテレビで「粉飾決算」という言葉を見たり聞いたりしたことはないでしょうか。企業の財政状態を不正に操作し、過大もしくは過小に見せることを「粉飾決算」と言います。法的な罰則もある粉飾決算ですが、英語ではどのように表現すると良いのでしょうか。
正解は、“window dressing”です。うわべを取り繕って立派に見せかける「粉飾」になぞらえて、ショーウインドウを飾り付けるという意味の“window dressing”が使われています。
他にも、“accounting fraud”と表現することもあります。“accounting”は会計、“fraud”は不正や詐欺という意味で、文字通り“会計詐欺”という意味です。
また、利益を過少に見せる「逆粉飾決算」は、“reverse window dressing”と言います。
粉飾決算・逆粉飾決算は違法行為
粉飾決算は利益を不正に増やして赤字を黒字に見せかけるほか、実際の利益よりも少なく計上する「逆粉飾決算」というケースもあります。
赤字決算を黒字決算に見せかける不正は、融資を受けている銀行や株主への裏切り行為です。利益を少なく見せる不正は税金逃れや配当金を減らすなどの意図があるため、どちらも大きな信用失墜につながります。
粉飾決算のために売り上げや在庫を隠したり、架空の書類を作成したりする行為は違法で、特に逆粉飾決算は脱税行為です。税務調査官は逆粉飾に常に目を光らせており、仮に税務調査で不正行為を疑われた場合は、調査期間が7年遡及となり又重加算税の対象となります。
脱税は違法行為であり、知らなかったではすまされません。自社だけでなく、取引先にも大きな損失を与えてしまう可能性があります。もし、過去の申告に逆粉飾決算がなされている場合は、税理士などに相談の上、早急に修正申告を提出する必要があります。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月23日公開記事)
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