国民年金保険料だが、失業や病気を理由に支払えないという人もいるかもしれない。もし、保険料を支払うのが難しい場合は、免除制度を使ってみるといいだろう。そんな国民年金だが、満額保険料を支払った場合、定年後にいくらくらい年金をもらえるのか?
国民年金「保険料を支払わず放置」のは778万円を捨てると同じ?
国民年金は、保険料を40年支払った後、65歳から20年間に満額でもらうと、受け取れる額は支払い総額の2倍近くになるお得な制度だ。たとえ収入が大きく減ったり、失業したりして支払いが難しくなっても、免除申請すれば半額受けとれるかもしれないので、生活が苦しくても(苦しいからこそ)免除制度を知っておくことが重要だ。
満額受給は約800万払い、20年で1550万円受け取れる
現在の保険料は1万6590円で、もしこれを40年間の支払うと総額は約800万円になるが、65歳から平均寿命の85歳まで、20年間受け取れると総額約1550万円になる。受け取れる額は2倍弱にもなる。
すべての人が平均寿命まで生きているとは限らないので、支払額が受取額を上回らない人も少なくない。
払い続けるのが厳しい人は全額免除でも778万円もらえる
40年という長い間には、保険料の支払いが苦しい時期もあるだろうが、そういう時は免除申請をすれば、保険料を支払わなくても、一定の額の年金を受け取れる。
全額免除されれば、受け取れるのは半額で、国民年金の満額は年間77万7800円なので、半額でも年間約38万9000円だ(2022年時点)。20年にわたるとすると、778万円もらえる。
しかし免除申請せず放っておくと「未納」となり、年金が受け取れなくなる可能性がある。将来年金を受け取るためには、保険料を10年以上支払っている必要がある。
つまり、同じように「保険料の支払いが厳しい」人でも、申請して全額免除されたら保険金が半額受け取れるのに対し、放置した人はまったく受け取れないので、その差が778万円になるかもしれない。
国民年金はいくら払って、いくらもらえるのか?
少子高齢化の日本では、将来の年金に対する不安がよく語られるが、支払う年金保険料に対し、老後にどれくらいの年金を受け取れるのだろうか。原則20歳以上60歳未満の全員が加入する「国民年金」について、大まかに計算してみた。
いくら支払っている?
会社員などの第2号被保険者の場合、国民年金の保険料は厚生年金保険料に含まれ、収入に応じて変動する。また第3号被保険者に自己負担はない。
自営業者などが該当する第1号被保険者の場合、保険料は一律で決まっており、2022年度は毎月1万6,590円となる。
【第1号被保険者の国民年金保険料(2022年度)】
・月1万6,590円
老後の年金はいくらもらえる?
国民年金に対応する老後の年金は「老齢基礎年金」という。2022年度における満額は77万7,800円(年額)だが、加入期間が短いと減額され、満額受け取ることができない。
20歳から60歳までの40年間、保険料の免除等を受けず欠かさずに保険料を支払った場合に年間77万7,800円、月額で6万4,816円を受け取れる。
【老齢基礎年金の計算式(年額 2022年度)】
・77万7,800円×保険料納付月数÷480ヵ月
※保険料の免除等を受けていない場合
※65歳から受け取る場合
詳しく読む>>
結局、国民年金はいくら払って、いくらもらえるのか?
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法
・ブラックリストに載っても作れるクレカ!審査が甘めな5選(外部)
・「老後破産」しないために読みたい
・dポイントで投資できる?100ポイントからでOK!(外部)
・ポイ活特集