「A I」はここ数年でよく耳にするようになった言葉の一つです。囲碁や将棋などでAIがプロ棋士を負かしたというニュースを覚えている人も多いのではないでしょうか。
コンピューター・サイエンスや認知科学、医学、心理学などさまざまな分野で注目されている「AI」とは、一体何の略でしょうか?
いま最も注目されるテクノロジーで「人工知能」のこと
「AI」とは、“Artificial Intelligence”の略称です。「人工的な」という意味の“Artificial”と、「知能・知性」を意味する“Intelligence”を組み合わせて、日本語で「人工知能」と表されます。
「人が実現するさまざまな知覚や知性を人工的に再現するもの」と理解されていますが、専門家や研究者の間でも「AI」の定義は統一されているわけではありません。
よくある誤解「AIは万能」
「AI」に対する最も大きな誤解の一つが、「あらゆる問題にこたえられる“なんでもできる存在”」というものです。
例えば、AIがこのまま進化を続ければ、多くの仕事がAIに奪われる“AI失業”への懸念も取りざたされました。
しかし現在のAIが、人間の認知能力や感情などを含めたすべてを代替できるわけではありません。
ただ、特定領域で卓越した能力を発揮します。冒頭で紹介した囲碁や将棋も一例です。その他にも、医師が見逃すような病理診断ができるAIが既に登場しています。
より質と速度が上がるAIをどう使いこなすか
AIの大きな強みは正確性とスピードです。AIはある作業のやり方を一度覚えてしまえば、正確かつ迅速に作業を続けられます。それこそ24時間の稼働も可能で、作業効率は格段に上がります。
今後、人間の脳神経回路を参考にしたディープラーニングなどでAIのレベルが向上すれば、人間の代わりにAIが仕事をする領域や職種も増えるでしょう。
それでも人間のほうが向いていることもあるでしょう。人間がAIに使われるのではなく、AIをどのように活用するか──人間がどうなるべきなのか──が問われる時代と言えそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月21日公開記事)
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