新入社員への教育に用いる方法の中でも、代表的なのが「OJT」です。「OJT」とは何の略で、どのような教育方法なのでしょうか?
実務を体験しながら仕事を覚える教育方法
「OJT」は、“On The Job Training”の略で、職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識や技術などを身につけさせる教育方法のことです。
「OJT」のメリットは、企業にとっては「座学での研修に必要な計画やマニュアルがなくても教育できる」「外部講師や研修時間などのコスト削減」「教える側の社員にとっても、スキルアップにつながる」ことなどが挙げられます。
一方、新人や未経験者にとっては「個人のペースに合わせた実務経験がつめる」「実務に携わる人から直接指導を受けられる」「人間関係の構築に役立つ」などの利点があります。
マニュアルや教育研修や座学では得られない実務経験ができるため、ことわざにある「ならうより慣れよ」を体現した方法と言えるでしょう。
実務から離れて行う教育方法は「OFF-JT」
「OJT」とよく比較されるものとして、「OFF-JT」があります。
「OFF-JT」は、“Off The Job Training”の略で、現場から離れて行う研修のことを指します。通常の業務の一環として行われる「OJT」とは異なり、「OFF-JT」はビジネスに必要な知識やスキルを身に付けるために、実務の場を離れて行う人材教育方法です。
新人教育はもちろん、社員個人のスキルアップを図る目的で行う中堅社員向けの座学形式の研修や講習など、さまざまな形の「OFF-JT」があります。
「OJT」と「OFF-JT」にはそれぞれのメリットや課題があるため、両者の特徴を理解することが重要です。社員教育を効果的に進めるためには、両者をうまく併用することがカギです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月28日公開記事)
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