クレジットカードの「リボ払い」は危険性が指摘されることも多い。だが、使い方の要点さえ押さえていれば決して怖いものではない。リボ払いを安心して使うための3つのポイントを知っておけば、いざ利用したいときの判断にも困らないはずだ。
リボ払いのメリット・デメリット
「リボ払い」(リボルビング払い)とはクレジット払い分を一定の金額で毎月返済する方式のこと。あらかじめ支払い回数が決まっている分割払いとは違い、支払残高がなくなるまで支払いが続く。
リボ払いはメリットとして、毎月の支払い額を一定に保てることがある。その反面、デメリットとして、リボ手数料(利息)が返済額に上乗せされるため、多用すると完済までの期間が長くなり利息の総額が膨らんでいくことが指摘されている。
ただし、家具や大型家電など頻繁に購入しない商品で利用する分にはリスクは抑えられ、便利さのほうが上回る。分割払いでは購入商品が多くなるとその分だけ毎月の支払い額も増えるが、リボ払いではそこを一定にできるメリットがある。
カード会社によっては、すべての支払いが自動的にリボ払いになるサービスや、リボ払い専用カードなどが提供されているが、これについては金銭面での自己管理を徹底できる人でなければ使わないほうがいいかもしれない。
以上を踏まえた上で、リボ払いを安心して使うためのポイントを3つ紹介しよう。
ポイント1 支払額は高く、余裕があれば繰上返済を
リボ払いの毎月の支払額は無理のない範囲でなるべく高く設定することだ。これにより完済までの期間が短くなり利息の総額を抑えられる。また、金銭的に余裕のある時には、毎月の支払いとは別に繰上返済を行って利用残額を減らしたい。
ポイント2 金利(実質年率)の低いカードを選択する
クレジットカードを複数持っている場合、各カードのリボ払い時の金利(実質年率)を見て、どのカードで購入するか決めるといいだろう。
リボ払いの金利は年15%に設定されていることが多く、毎月の手数料(利息)はその金利を12(月)で割ったものに利用残高をかけて算出される。カードによっては15%より低い金利が設定されていることもあるので、一番低い金利のカードを使って支払う利息を安く抑えたい。
ポイント3 リボ払いに適用されるポイントアップも判断材料に
カードによってはリボ払いによりポイントアップが適用される。複数持っているクレジットカードのリボ払い金利がいずれも同じなら、そうしたポイントアップの仕組みの有無によりどのカードを使うか判断してもいいだろう。
リボ払いの前にショッピングクレジットの有無を確認
こうしたポイントを押さえ無理のない使い方をするなら、リボ払いは「ダメ絶対!」というほど危険なものではない。
なお、家電量販店などでは「ショッピングクレジット」と呼ばれる金利の安い分割払いが利用できることも多いので、リボ払いを検討する前にそれが提供されているかどうか確かめたほうがいいだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月24日公開記事)
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