正規社員1人あたりの平均年収は504万円というが、その4倍以上にあたる平均年収2000万円という会社がある。
M&Aキャピタルパートナーズ <6080> だ。
有価証券報告書によると、同社正規社員の平均年収は2269.9万円(2020年9月30日現在)。一体、どんな事業に取り組んでいるのだろうか。なぜそこまで高い給料が実現できているのだろうか。
M&Aキャピタルパートナーズとは?
M&Aキャピタルパートナーズはその名の通り、「M&A」を扱っている。M&Aとは企業や事業の合併や買収の総称で、継承者不在の事業をほかの事業者に売りたい人や、企業や事業を買いたい事業者などが利用する。
同社が提供しているのはM&Aコンサルティング。これは、企業や事業を売りたい・買いたいという顧客のサポートし、相談から調査、交渉まで提供する仕事だ。
同社は東証1部で業界でも知名度が高い。設立は2005年、従業員数122人、平均年齢31.4歳と若いのも特徴だ。1987年創業、同じくM&Aに携わっている株式会社レコフを子会社に持っている。
同業他社の平均年収は?
M&Aキャピタルパートナーズの競合企業と考えられる日本M&Aセンター <2127> 、ストライク <6196> と平均年収を比較してみよう。
M&Aキャピタルパートナーズ……2269.9万円(20年9月)
日本M&Aセンター……1243.4万円 (21年1月)
ストライク……1357.4万円(20年8月)
M&Aキャピタルパートナーズが突出して高いが、日本M&Aセンター、ストライクも1200万円を超えており、十分高いといえる。M&Aコンサルティングという業種そのものが、専門性とニーズがとても高いということが分かる。
M&Aが近年注目される理由は、経営者の高齢化にともない、中小零細企業の後継者不足が深刻化しているところにある。
M&Aキャピタルパートナーズが注目される理由
数あるM&Aコンサル企業の中で、M&Aキャピタルパートナーズは大手ながら取り扱う案件のほとんどが中堅・中小企業だという。
また着手金は無料で、成功報酬型であることも同社の特徴だろう。もちろん、着手金を取らないからいいというものでもないだろうが、相談しやすいのはたしかだ。特に中小企業であれば、契約が決まる前に着手金を払うのは大変なはずだ。
平均勤続年数は3年
M&Aキャピタルパートナーズは、業界全体で平均給与が高いM&Aコンサルの中でも特に高給といえる企業だ。
見逃せないのは同社の平均勤続年数は約3年であること(有価証券報告書による)。M&A業界は激務といわれているが、それが高い年収につながっているのかもしれない。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月26日公開記事)
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