スマートフォンやパソコン、家庭用ゲーム機などで手軽に360°動画や映像を楽しめる「VR」。「VR」技術は近年急速な進化を遂げ、エンターテインメントや医療、広告、商品開発など幅広い分野で活用されています。「VR」とは何の略なのでしょうか。
人工的に作られた仮想空間を現実のように体験できる技術のこと
「VR」は“Virtual Reality”の略で、日本語では「仮想現実」などと訳されています。
コンピューターが作りだした仮想的な世界を、あたかも現実であるかのように体感できる技術で、ゲームや旅行体験、スポーツ観戦をはじめ、どこにいても教室と同じ授業が受けられる教育関連分野や、遠隔地から手術や治療を支援する医療や介護など、さまざまな分野で利用が広がっています。
VRを楽しむためには、多くの場合ヘッドマウントディスプレーと呼ばれる専用のゴーグルが必要です。
商品・サービス開発など企業の利用が増加
VRのメリットの一つは、実際には難しいことも仮想空間で体験できること。普段は病院から出られない高齢者や子どもたちも、VR技術によって旅行気分を体験できます。他にも、災害発生時の避難訓練や不動産の内見など活用法はさらに広がりを見せています。
VRは企業の商品・サービス開発にも一役買っています。例えば、自動運転技術の開発やドライビングシミュレーターの開発には手間や莫大なコストがかかります。しかし、仮想空間を利用すれば、実路面走行で行っていたテストを、社内で24時間365日いつでも実施できます。
総務省はVRの普及に伴い、関連ソフトウエアやサービス支出は今後も順調に伸長すると予測しており、消費者だけでなく企業による利用がさらに進むと考えられています。
なお、VRとよく似た略語にARがあります。ARとは“Augmented Reality”(拡張現実)の略で、目の前にある現実世界にコンピューターで作られた映像や画像を重ね合わせ、現実世界を拡張する技術です。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月29日公開記事)
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