紀元前600年から港町として発展
海の幸をふんだんに使ったブイヤベースは、この都市の名物料理です。この都市の名前がついた石鹸は、日本のセレクトショップにも並んでいます。フランス最大の港湾都市「馬耳塞」とは、フランスのどこの都市でしょうか?
正解はマルセイユです。
フランスの南部、地中海に面するマルセイユは、同国最大の港湾都市。その起源は紀元前600年にさかのぼります。古代ギリシアの一族であるフォカイア人が築いた植民都市・マッサリアに由来することから、フランス最古の都市ともいわれています。
マッサリアは紀元前49年には、「ブルータスお前もか」の名言で知られるガイウス・ユリウス・カエサル(シーザー)の征服下にありました。しかし、征服者たちの文化を取り入れ、皇政ローマの浴場や劇場、公共公園などが次々と建築されました。また、古代ローマのドックなど船の建造・修繕のための倉庫が海岸に沿って造られ、古くから港町として発展した歴史があります。
マルセイユの名物料理のブイヤベースは世界三大スープの一つ。新鮮な魚介類を香味野菜で煮込むフランスの寄せ鍋料理は、港湾都市ならではの味です。
商工会議所はマルセイユが発祥
1599年にマルセイユで組織されたマルセイユ商工会議所は、世界初の商工会議所として知られています。その後、フランスを範にとった商工会議所がヨーロッパで続々と設立されました。
天然の良港に恵まれ、フランス南部の貿易・商業・工業の一大中心地として栄えてきたマルセイユ。地元を代表する企業には物流関係が多く、物流大手のシーバロジスティクスや、その親会社で、コンテナ物流事業で世界トップクラスの海運会社・CMA CGMがマルセイユに本社を構えています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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