毎年、夏になるとフル稼働するエアコン。2021年は昨年に引き続きテレワーク、自宅リモートワークの人も多いでしょうから、コロナ禍以前と比べてエアコンの重要度は増しています。
ただ気になるのは「電気代」です。
ここ数年、毎年のように「エアコンはつけっぱなしにするのと、こまめにオン・オフにするのと、どっちがお得なのか」が話題になります。その答えをパナソニック <6752> が出したといいますが、どんな内容なのでしょうか。
コロナ禍でエアコンをつけっぱなしにする人は増えている
そもそもコロナ禍でエアコンをつけっぱなしにしたという人は増えているのでしょうか。
パナソニックによると、昨夏のエアコンの24時間連続稼働運転回数は前年度比で123%増えたそうです。平均稼働時間も前年比1.2時間増えたといいます。やはり在宅ワークなどおうち時間が伸びたことが理由でしょう。
同社が550人の男女を対象に「コロナ禍の光熱費変動に関する実態調査」を実施したところ、4割以上(40.4%)の人が、コロナ禍でおうち時間が増えたことで、昨夏に前年より光熱費が増えたと回答したそうです。
エアコンは電気代が高い?24時間運転にしたほうがいい?
最近のエアコンは省エネ性能も高くなっています。年配の読者であれば、エアコンは電気代が高いというイメージを持っているかもしれませんが、エアコンは広い空間を冷やす(暖める)のが得意で、そもそもそんなに消費電力は高くありません。
とはいえ、「24時間運転しっぱなしはちょっと……」という人もいるでしょう。そういう人も、たとえばちょっとコンビニに行く間の数十分などであれば、オフにするよりオンにしたままのほうがお得になるといわれればどう感じるでしょうか。
パナソニックのシミュレーションによると……
そのうえでパナソニックが7月になって公表した独自の検証結果を紹介しましょう。同社は、真夏におけるエアコンの「つけっぱなし」と「こまめに消す」の場合にわけて運転し、光熱費の違いを実験し、発表しました。
シミュレーションは、同じ外出時間でも外の気温条件によって、帰宅時の運転の消費電力が異なることに着目したそうです。
結果として、外気温が35度以上の「猛暑日」などの場合は、「つけっぱなし」運転がお得になるが、30度程度までなら「こまめに消す」運転のほうがお得だそうです。
実際には、住居の断熱性能や向き、エアコンの機能・性能、部屋などによるでしょうが、一つの目安になりそうです。
とはいえ24時間稼働させず休ませたほうがいい
同社はまたエアコンのフィルターを掃除したり、サーキュレーターと併用したりすることで設定温度を冷たくせずとも室温を低く維持でき、節約になるとも述べています。
また、たとえ「つけっぱなし」運転の場合でも、24時間稼働は行わず、1日のうち数時間はエアコンを休ませて自動おそうじ機能や内部クリーンを活用するのがおすすめだとしています。
この調査結果も、あくまで、こまめにオフにするより「つけっぱなし運転」のほうがおトクになることがある(必ずそうなるわけではない)ということ。それを忘れずに、節電に努めながら暑さをしのぎたいものです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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