テスラや日産リーフなど、EV(電気自動車)の車両価格はまだまだ高めですが、人気は急上昇中です。EVはバッテリーとモーターで動く車でエンジンは搭載されていません。EVとガソリン車では維持費はどのように違うのでしょうか。
EVとガソリン車では自動車税と燃料費が異なる
まず自動車の維持費を確認しておきましょう。次のようなものがあります。
・自動車税(軽自動車税)
・車検費用(自動車重量税・自賠責保険含む)
・燃料費(ガソリン・電気代)
・メンテナンス費用(オイル交換、タイヤ交換、ワイパー取り替え、洗車代など)
・自動車保険料(任意保険)
・駐車場代
このうち、EV自動車かガソリン車かの違いにより差が出るのは「自動車税と燃料費」です。
「自動車税」……EVは自動車税が75%軽減?
燃費や排ガス性能のいい自動車に対して、自動車税が軽減される制度が自動車のグリーン化特例です。
2021年4月以降の新車登録分から適用基準が変わり、ガソリン車が対象から外れました。現在適用対象となるのは、電気自動車・燃料電池自動車・プラグインハイブリッド自動車・天然ガス自動車のみです。
グリーン化特例の対象となれば、自動車税の負担がおおむね75%軽減されます。
・EV:7,500円
・ガソリン車(総排気量1000cc超1500cc以下の場合):34,500円
その差は2万7,000円。また自治体独自の税制優遇を受けられる場合もあるので確認してみましょう。
EVとガソリン車の燃料費はどう違う?
年間1万キロメートルを走行すると仮定してEV車のテスラ3スタンダードプラスとガソリン車のトヨタカローラでザックリと比較してみました。
1万キロ走行にかかる燃料費
テスラ3スタンダードプラス……約3万7,500円
トヨタカローラ……約8万9,500円
実際には、車種や走行スタイル、電気契約など諸条件により違ってきますが、単純計算すると燃料費に5万円以上の差が出るようです。
EVは総コストでもガソリン車よりお得?
EVには購入時にかかる環境性能割や自動車重量税が軽減されるエコカー減税や車両購入費補助などもあります。東京都では、環境省による補助と都の補助を連携させることで、10年間使用した場合のコスト差(試算)はEVが同等ガソリン車より45万円得になると試算しています。
EVへの買い換えを検討している人は居住している自治体に確認してみてはいかがでしょうか。
文・續恵美子(日本FP協会認定CFP(R))
編集・dメニューマネー編集部
(2021年7月30日公開記事)
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