求職中にアルバイトやパートで働いても失業給付はもらえる。ただし、働きながら失業給付をもらうには、条件を満たさなければならない。また、失業給付をもらうと月々の出費が増えることがある。なぜなのだろうか?
失業保険をもらいながらバイトってしていいの?
失業保険は、失業中でも安心して仕事を探せるようにと、国が生活費を支給してくれる制度だが、一定の条件を守ることで、バイトができる。働きながら、失業給付をもらう際は次のことに気をつけなければならい。
失業保険の待期期間中は働かない
待期期間は、退職したその日からではなく、ハローワークで失業保険の手続きを行なった日から通算して7日間と定められている。
待期期間は、申請者が失業中か否かを確認する期間。そのため、この期間にバイトをしてしまうと、失業給付が遅れてしまう可能性がある。
雇用保険の対象になってしまうような働き方をしてしまうと……
失業中に働くこと自体は問題ない。ただし、雇用保険の対象になってしまうような働き方をすると、失業保険をもらえなくなってしまう。
雇用保険の対象とは、週20時間以上のシフトがあり、31日以上の雇用見込みがある場合をさす。
失業保険をもらいながらバイトをするには、勤務時間を週に20時間未満にすることが求められる。
また、1日の労働時間にも特に注意が必要だ。
1日に4時間未満の労働は、収入の額によっては、基本手当が減額されるケースも。一方、1日4時間以上の労働をした場合は、支給が先送りになるだけだ。
ただし、基本手当は離職の日の翌日から1年以内までの期間、受け取れないと打ち切りとなってしまうので、その点には注意が必要だ。
失業給付をもらったら「出費が増えるかもしれない」は本当か?
「無職になっても失業給付(失業保険)がもらえる」と心のどこかで思っている人は少なくないだろうが、失業給付を受け取ると、意外な出費が増える可能性がある。
なぜ失業給付で出費が増えるのか
失業給付は求職活動をしている無職の人に払われる手当だが、一定額以上の失業給付をもらうと、家族の扶養から外れてしまうので、国民健康保険と国民年金は、全額自分で支払わなければいけなくなる。
失業給付の額は退職する直前の給与額の約50%~80%と人によって異なり、通常収入が少ないならパートナーや親、子などの扶養に入れば、健康保険や年金を自分で払わず負担が減らせるが、扶養に入るには条件がある。
失業給付で扶養から外れてしまう人の条件
家族の扶養に入る条件は、扶養者と生計が同じで、年収が130万円未満かつ扶養者の収入の1/2未満であることだが、そうした条件に合っていても、以下の額以上の失業給付をもらうと扶養から外れてしまう。
●扶養から外れる失業給付額
60歳未満……日額3612円以上
60歳以上……日額5000円以上
ここで気になるのが、自分が失業給付をもらうとしたら、いくらになるのかだろうが、計算のもとになるのは、退職する前6ヵ月分の給与だ。大まかな計算だが、月給約14万円以上もらっていたら、失業給付は日額3612円以上になるので、扶養には入れない。
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失業給付をもらったら「出費が増えるかもしれない」は本当か?
文/編集・dメニューマネー編集部
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