銀行の通帳、自宅のどこに保管しているだろうか。目立つところに放置していなくても、机の引き出しにしまった程度で安全とは言えない。通帳をしまってはいけない、NG保管場所というものがあるらしい。また、何年も使っていない銀行口座をそのままにしていると、思わぬ損につながることがあるというが……。
銀行通帳のNGな保管場所
銀行の通帳を今保管している場所は意外と泥棒にねらわれやすい場所かもしれない。通帳はどんな場所に保管してはいけないのだろうか?
仏壇や神棚の中
仏壇や神棚の中に通帳を保管するのはNGだ。
高齢者には通帳などの貴重品を仏壇や神棚に保管する人が多くいる。泥棒はそのことを知っており、高齢者の家ではまず仏壇や神棚をあさるという。
そのため、仏壇や神棚に通帳を保管している場合はすぐ別の場所に通帳を移動しよう。
鍵がついていない箱
薬箱や化粧品ケースなどの「鍵がついていない箱」も泥棒が通帳を見つけやすい場所だ。特に、透明な箱に通帳を入れてはいけない。泥棒に「盗め」と言っているようなものだ。
また、箱ごと泥棒に盗まれる可能性が高いので、金庫以外の箱は通帳の保管に不向きといえよう。
使っていない口座が「休眠預金」になると何が困る?
普段しないようなところを掃除していて古い通帳が出てきたり、銀行からの手紙が出てきたりして、休眠預金になってしまった口座が見つかることが多い。事実、毎年1,200億円ものお金が休眠預金になっているという。もし心当たりがあるなら、確認と手続きを急いだほうがいいかもしれない。
休眠預金になるとお金は払い戻せない?
休眠預金は、10年以上取引がないと指定されてしまう仕組み。2019年に休眠預金等活用法が始まるとき、これらが国に没収されるとニュースで見聞きした記憶があるという人もいるかもしれないが、実際はそんなことはなく、銀行へ行けばちゃんと払い戻してもらえる。
しかし休眠預金となってしまうと、キャッシュカードでは引き出しができなかったり、休眠から通常の口座に復活することができなくなったりと、何かと不便なので、最近使ってない口座が思い当たるなら、眠っている通帳がないか見直したほうがいいだろう。
既に休眠預金になってしまった場合はどうする?
もし既に休眠預金になっているなら、窓口での手続きが必要だ。通帳と印鑑、本人確認書類があれば大体のケースで引き出しできるが、最近では窓口を予約制にしている銀行も多いので時間がかかることを覚悟しておこう。
住所が変わっていたり、印鑑がわからなかったり……ということが重なると、さらに手続きに時間がかかってしまう。
年末の大掃除で、お金に関しても整理をしてしまおう。来年からは、使わない口座はそのままにせず解約する、手紙が届いたら必ず開いて確かめる、といったことを行なうようにするといいだろう。
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使っていない口座が「休眠預金」になると何が困る?お金は戻らない? 年末に銀行で手続きする人が増える
文/編集・dメニューマネー編集部