新年度からの新生活に向けて、そろそろ引っ越しをする人が増える時期だが、引っ越しや新しいアパート・マンションへの入居は何かとお金がかかる。今住んでいるところからの退去、引っ越し、さらには新しく住む物件の費用、それぞれで費用を安くするにはどうしたらいいのだろうか。
「引越しの費用を安くする」方法 高い賃貸のオプションは外せる?
引越し、賃貸契約、家電購入とお金がかかる新生活の準備だが、少しの工夫で負担を減らせるかもしれない。
管理費・オプションが不動産業者によって違う
同じ賃貸物件でも複数の不動産業者に見積もりを取ることで、初期費用を抑えられることがある。
抑えられる費用は仲介手数料や「除菌消臭」、「害虫駆除」、「安心パック」といったオプション料金など、不動産業者に支払う費用だ。敷金や礼金など大家さんに支払う費用は原則変わらない。
仲介手数料は家賃の1ヵ月分が相場だが、不動産業者によって違う場合があるし、オプションサービスは業者によって数万円違うこともある。見比べて安い不動産業者を選ぼう。
不動産業者によっては仲介手数料の減額や不要オプションの削除に応じてくれることもある。相見積もりをとった上での交渉により、初期費用をもっと抑えられるかもしれない。
家電量販店ではまとめ買いで上手に交渉
新生活に必要な家電は一つ一つ別々に買うよりも、まとめて買ったほうがお得になるケースがほとんどだ。複数の家電を買う意思を伝えれば、よりお得な値引きを引き出せる。
まとめ買いをお得にするコツは、いきなり合計金額で交渉しないことだ。まずは一つ一つの家電ごとに値引き交渉を行い、最後に合計金額の交渉をすれば最大限の値引きを引き出せる。
あらかじめ近くの家電量販店で、欲しい家電の相場を調べた上で交渉に臨むことも大切だ。
退去時に払わなくてもいいお金
引越しで家を退去する際、いろいろな費用が請求されるが、中には払わなくてもいい費用がある。ただでさえ引越しはお金がかかる中、さらに出費がかさみもったいない。退去時の費用として請求されることが多いものの、払わなくていい場合があるのは次のようなものだ。
日焼けや電気焼けした壁紙・床の修繕費
日焼けによる色褪せ、冷蔵庫の裏側にできた電気焼けによる黒ずみなど、普通に住んでいても発生するような汚れは、経年劣化とみなされるので大家側の負担となる。3万円〜4万円ほど請求されることが多いようだ。
鍵の交換費用
鍵の交換費用については大家側の負担となる。
国交省のガイドラインでも「入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題は賃貸人の負担が妥当」とされている。
ただし、入居の際、借主側の負担という特約の場合は、支払わなければならないため、契約書を確認しよう。
鍵の交換費用は、一般的な鍵だと1万円〜2万円程度、特殊な鍵だと2万〜2万5000円ほどかかる。
文/編集・dメニューマネー編集部