運転免許証は7割の人が持っているとされるなど、とても身近な存在だが、実は知られていないことが意外とある。たとえば、運転免許証に表示されている12桁の番号にはさまざまな情報が隠されており、これを見ると分かることがある。また1年以上、無事故・無違反だと、自動車安全運転センターから発行される「SDカード」がもらえ、ファミレスなどでお得なサービスを受けられる。
無事故・無違反でお得に!ドリンクバー無料や引っ越し・保険料割引も【ゴールド免許・SDカード】
無事故・無違反を1年以上続けると、お得なサービスが受けられる。また5年以上無事故・無違反でもらえるゴールド免許でも、金銭面なメリットがある。いったいどのようなメリットなのだろうか。
1年以上無事故・無違反で「SDカード」特典が受けられる
1年以上の無事故・無違反になると自動車安全運転センターから発行される「SD(Safe・Driver)カード」を手に入れられ、このカードを全国に1万6,000軒以上ある「SDカード優遇店」で提示すると、さまざまな特典を受けられる。
アート引越センターでは、引っ越し料金が20%割引になります。時期によっては30%割引になることも。サカイ引越センターでも基本料金が10%割引になる。
また、ファミリーレストラン・フライングガーデンでは、SDカードの提示でドリンクバーが無料になる。ホテルオークラやパレスホテル、ホテルメトロポリタンなどホテルにあるレストランでも、お会計が5%~10%割引になる。
5年以上無事故・無違反の「ゴールド免許」で自動車保険が割引に
ゴールド免許は、運転免許証を5年以上続けて持っていて、過去5年間無事故・無違反などの条件をクリアするともらえる。
ただ新たに免許を取った場合、最初の3年はグリーン、初回更新で3年のブルーに切り替わるため、無事故・無違反でも6年たってようやくゴールドになる。
ゴールド免許を持っていると、自動車保険の保険料が割引になる場合がある。
たとえば、SBI損保の場合、保険料が最大で約20%引きとなり、ブルー免許で3万3,460円の保険料がゴールド免許だと2万6,200円に。年間で7,260円もの差が出る。
免許証のヒミツ 番号を見れば学科試験の点数が分かる?
マイナンバーカードと一体化されることになっている運転免許証、表示されている12桁の数字にはいろんな情報がつまっている。
学科試験の点数が隠されている?免許証の12桁の番号の意味
免許証に記載されている12桁の番号は、左から2桁が公安委員会の地域番号だ。
たとえば、初めて免許証の交付を受けたのが、東京都の公安委員会の場合、1~2桁目の数字は、「30」。大阪で免許を取った場合は、「62」といったように各都道府県によって番号が違う。
3~4桁目の数字は免許証を取得した西暦で、たとえば、1991年に免許を取った場合「91」に、2001年に取得したのなら「01」となる。3~4桁目の数字みれば、いつ免許証を取得したのか、すぐ分かるのだ。
5~10桁目の数字は、各都道府県の公安委員会が定めている管理番号。この数字は、どのように決まっているのかが公表されていないため、学科試験の点数が記されているのではないかなど、さまざまな説がある。ただし、その真偽は定かではない。
11桁目の数字はチェックディジェットといって、数字列の間違えを探すために用意された検査用の数字だ。
最後の12桁目の数字は、紛失や盗難などによって免許証を再交付した回数となっている。
紛失・盗難などで再発行を受けると、この数字は増えていくが、運転免許証番号が確かめられる破損や汚れの場合は、数字はそのままだ。
また、免許の更新で数字は増えない。再発行を受けていなければ、12桁目の数字は「0」で、再交付を受ける都度「1」「2」と増える。何度もなくすと増えるので、この数字が大きい人は、落とし物が多い可能性が高いといえる。
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免許証のヒミツ 番号を見れば学科試験の点数が分かる?マイナカードと一体化はいつ?
文/編集・dメニューマネー編集部