老後にお金に困ることなく生活するには、現役時代から定年後のことをしっかりと考える必要がある。たとえば、老後に年金がいくらもらえるか試算したり、月々の水道光熱費がどれくらいかかるのか予想したりすることが大切だ。老後に困窮しないためにも、次のようなことを定年を迎える前に考えたほうがよい。
お金、健康、人間関係…今すぐやるべき老後の備え
日本人の平均寿命は、厚生労働省の2020年の調査によると男性が81.56歳、女性は87.71歳だった。同じ調査の1990年の結果は、男性が75.92歳、女性は81.90歳なので30年で平均寿命は5年以上延びている。医療の進歩や健康意識の向上など、さまざまな要因があるだろう。
長生きするのは嬉しいことだが、老後の備えが心配になる。定年を迎える前に、老後に備えてできる対処法には、どのようなものがあるのだろうか。
健康の備え
病院にかかりつけの老後は避けたいところだ。健康な身体は、若いころからの蓄積で成り立つ。質の良い食事を心がけ、運動も適度に行い、お酒やたばこは控えめにしておきたい。
人間関係の備え
長生きをすると、配偶者や友人が亡くなってしまうケースがある。そうなると、孤独がいつも隣り合わせになってしまうだろう。
孤独への備えとして、若いうちから積極的に交遊関係を築いておくことが大切だ。
友人が多ければ多いほど、長生きする友人の数も多くなる。SNSなどを活用して共通の趣味を持っている人と友達になったり、老後になってもできそうなボランティアに参加したりするのもよいだろう。
老後に備えてやるべきこと
老後に年金だけで生活するのは難しいだろう。日々の生活を充実させながらも、老後破産に陥らないためにやっておきたいこととして、次のようなものが挙げられる。
家計を見直す
食費や光熱費、通信費など毎月必ず必要となるお金を把握しよう。
無駄な出費はどれか、必要ないものにお金をかけていないか、今一度家計を見直したほうがよい。
たとえば、スマホの通信費や保険料などは、プランを見直すことで出費を抑えられる。
収入と支出の管理をしっかりして、家計を見直すことからスタートしよう。
老後もできれば働く
老後破産にならないための最も確かな方法は、実は働くことだ。継続的な収入があれば、金額自体は減ったとしても、すぐに困るということはないだろう。
内閣府の年齢階級別就業率の推移(2021年の就業率)をみると、65~69歳で50.3%、70~74歳で32.6%となっており、高齢でも働いている人はかなりの人数いることが分かる。
もはや、60歳で仕事を辞めるという時代ではなくなっているのかもしれない。
ただし、働きながら年金を受ける場合には注意が必要だ。給与と年金の合計額によっては、年金の一部もしくは全部が支給停止になる場合がある。
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文/編集・dメニューマネー編集部