この春に自動車で旅行に行く人もいるだろうが、高速道路の料金を安くする方法がいくつかある。高速道路の割引といえば、休日と深夜が30%オフになることがよく挙げられるが、それだけではない。どのような方法を使えば、お得に高速道路を使えるのだろうか?
休日・深夜の30%割引だけじゃない!「高速道路をお得に使う」方法
高速道路の割引で有名なのは通行料金が30%割引になる深夜割引や休日割引だが、平日や昼間でも通行料金の割引を受けられる。以下の方法を使って、旅行や通勤にかかる高速道路料金の負担を減らそう。
高速道路周遊パスを使う──複数の観光地を巡る旅にぴったり
NEXCO東日本のドラ割は、定額で高速道路を乗り放題で使えるサービスだ。北海道、東北地方、北関東、新潟、千葉などのエリアで使えるものがある。
たとえば、「北関東周遊フリーパス首都圏出発プラン」は茨城県・栃木県・群馬県の対象周遊エリアの高速道路乗り放題と、周遊エリアまでの1往復分の高速料金がセットになったプランだ。有効期限2日間のものが7,500円、3日間のものは8,500円となる。
三郷ICを出発してアクアワールド茨城県大洗水族館、那須ハイランドパーク、伊香保温泉を巡って戻ってくると、平日は1万6,760円、休日割を使っても1万2,390円かかるので、半額近くお得だ。
周遊エリア内なら途中で高速道路を降りて、ご当地グルメや観光を楽しんでも追加料金はかからない。
関東以外の場合は、同様のサービスであるNEXCO中日本の「速旅」やNEXCO西日本の「みち旅」が使える。車での旅行を考えている人は、行きたいエリアに周遊割引がないか確認してみよう。
外環迂回利用割引を使う──迂回ルートを選んでも料金は同じ
外環迂回利用割引により、以下の条件を満たすといつでも通行料金割引を受けられる。
・首都高の都心環状線内の出入口を使う
・外環道を1JCT間のみ迂回利用して放射高速道路(関越道・東北道・常磐道など)を使う
・ETCを使う
たとえば、銀座ICから美女木JCTを通り外環道経由で東北道へ行く場合、外環道の通行料金が460円から60円になる。
首都高直行と同じ料金になるため、渋滞回避などのために外環道を迂回しても追加料金は不要だ。
「高速道路をお得に使う」方法 休日割引が使えなくても安くできる
春の旅行で高速道路を30%オフで走れる方法などがあり、次のことを知っていると、お得に帰省や旅行ができるだろう。
ETCマイレージの登録をすればポイントがもらえる
ETCマイレージサービスは、支払った高速道路料金にポイントがつくサービスだ。もらえるポイント数や還元率は、高速道路を管轄する会社によって異なる。
たとえば、NEXCO東日本の場合は10円の支払いにつき1ポイントだ。1ポイントは最大1円相当として、高速料金の支払いに充てられる。
ネットから登録できるので、高速道路に乗る前に済ませておこう。クレジットカードポイントとの二重取りができる。
道を間違えたときは特別転回が使える──道を間違えても追加の通行料金は不要
分岐を間違えたり、目的のICを通り過ぎたりしたときは、落ち着いて次のICに向向かおう。
バックや逆走は、大事故につながるため厳禁だ。「特別転回」を使うことで、元の目的地まで戻れる。「特別転回」とは、追加料金なしでUターンできるシステムのことだ。
特別転回をしたいときは、料金所で道を間違えたことを伝えよう。料金所スタッフの指示にしたがえば、目的地に戻れる。
ただし首都高速道路など、特別転回ができない道路があるので注意が必要だ。
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年末年始の「高速道路をお得に使う」4つの方法 休日割引が使えなくても安くできる
文/編集・dメニューマネー編集部