新NISAで「高配当株」にひそむ落とし穴 投資するタイミングは?

2024/03/26 11:00

新NISAが今年から始まったが、高配当株に投資をする際、気をつけないと逆に損することがある。どのようなことに気をつければいいのだろうか。新NISAのことをよく知り、損をしないようにしたい。 新NISA投資の落とし穴!知っておきたいNG行動 2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)にハイペースで資金が流

NISAが今年から始まったが、高配当株に投資をする際、気をつけないと逆に損することがある。どのようなことに気をつければいいのだろうか。新NISAのことをよく知り、損をしないようにしたい。

新NISA投資の落とし穴!知っておきたいNG行動

2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)にハイペースで資金が流れ込んでいる。そんな新NISA制度で、これをやってはいけないという“NG行動”はどんなものだろうか。

高配当利回りランキングで上位だからという理由で投資する

配当利回りが高い企業には目が行くものだが、借入金などが多く財務基盤が弱い企業や業績が悪化している企業もあるので、そうした企業への投資は避けたいところだ。

特に、景気の影響を受けやすく、過去に赤字転落で無配だったことのる企業には注意したほうがよいだろう。

配当利回り(配当金÷株価)の高さは、株価が下落していることを示している。つまり何かしらの悪材料が株価に織り込まれている可能性があり、配当利回り以上に株価の下落で損をする可能性がある。

また、銘柄を選ぶ際のアプローチとして、過去に配当を減らしたり(減配)、配当を止めたり(無配)していないかを確認する方法も有効だ。

SNSやYouTubeで注目されているからという理由で投資する

ネットで注目されている銘柄はインフルエンサーが株価を意図的に上げようとしている場合があり、株価が乱高下することもあり売り時が難しい。

SNSやYouTubeで投資先の企業を知ること自体は悪くないが、あくまで参考として、投資前に自分で入念に調査をするべきだろう。

誰もが知っている有名企業という理由で投資する

「自分を含め誰もが知っている有名な企業だから」という理由で投資をすることも注意が必要だ。有名企業や優良企業が、投資先として良いというわけではない。

投資を検討するキッカケとしては問題ないが、投資前にもう一歩踏み込んだ調査をしたい。

NISAは、損失と利益を相殺して税金を安くすると言う損益通算ができない。株価の変動が大きく、株価の下落で大きな損失がでる可能性がある銘柄は避けるのが賢明だろう。

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新NISA投資の落とし穴!知っておきたいNG行動3選

「新NISA」は投資のタイミングが重要!うまく運用するコツ

NISAでは投資するタイミングが重要で、始める時期を間違えると思うように運用ができないかもしれない。投資のタイミングが新NISAをうまく運用するカギになる理由として、次のようなものが挙げられる。

5年で生涯の投資枠を使い切る

NISAは、年間の投資上限額まで投資すると最短5年で生涯投資枠を使い切ってしまう。新NISAでは、現在のつみたてNISAの投資枠の3倍にあたる年間120万円、一般NISAの投資枠の2倍にあたる年間240万円の「成長投資枠」が設けられている。

ただし、生涯投資枠として1,800万円という上限が定められている。

購入した商品を一切売却しないと仮定すれば、つみたてNISAの枠だけでも15年、成長投資枠も含めて毎年上限金額まで投資すると、5年で生涯投資枠に到達する。

投資枠の再利用が可能

NISAでは年間の投資枠は復活しないものの、生涯投資枠の1,800万円は売却すれば復活して再び投資できる。

従来の一般NISAつみたてNISAは「年間120万円または40万円」の枠が決められていて、売却後に投資枠が復活することは一切なかった。

これまでより柔軟な運用ができるようになった一方で、資産に余裕がない人は再度投資をするために保有商品を売却するかもしれない。

利益を確定して再投資するなら問題ないが、「損切りして再投資」を繰り返していたら資産が目減りしてしまう。

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文/編集・dメニューマネー編集部